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西野亮廣さんの著書魔法のコンパスの最大の活用法は本人の肉声で聞くことだ

この記事を書いた人:
水元英登(みずもと ひでと)
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西野亮廣さんは天才だ。Facebookから急に流れ出したこんな情報に西野さんの本に関心を持ちました。西野さんとは、芸人のコンビ・キングコングの西野さんのことです。私はいつもFacebook上で、西野さんのアカウント名にならい「ニシノさん」と書いているので見たことがある人もいるでしょう。

西野さんの過去に語ったもののまとめである

西野さんのお考えについては、以前より関心を持っていた私から見ると、著書「魔法のコンパス」は目次を見た時点で、これはこれまで語ってきたものの「まとめ記事」に過ぎないのではないかという一抹の不安を覚えました。

それでも読んでみたいと思い、自己責任で購入を決めました。

ランダムに各章の各項を読んで、それを確認することにしました。どうせランダムでいいのなら、まずは目次を見て、気になるものをピックアップして読んでみることにしました。

西野さんが語る好きなことをするためにお金と真摯に向き合え

2章 7 「夢を追いかけようぜ」教育の罪

この項では、好きなことをするためにお金を稼ぎたいという、私たちの根本の事情をアートの世界の実例を交えて、西野さんの視点から解説しています。

クラウドファンディング(一般から資金を調達して、支援者に対して額に応じてリターンを与える仕組み)がまだまだ知られていないこと。

クラウドファンディングとは

www.makuake.com

資金調達の仕組みを学校では絶対に教えてくれないこと。

お金の話をするのは下品であるという学校での洗脳のこと。

が、わかりやすく語られています。

この本は、文字も大きく、行間もスカスカ。本文の上下に謎の余白が大きく取られているなど関心しないことは多いのですが、その分すらすら読むことができます

西野さんが改めて語る信用の価値について

2章 9 仕事サボって1000万円

この項では「信用」の価値について語られています。

具体的な西野さんのエピソードは本書を読んでもらえればと思います。

通常の商取引は、お客さんから信用を得て、信用によって仕事を頼まれて、仕事と引き換えにお金を頂いて、私たちはそのお金でやりたいことをします。

ですが、ここで語られているのは、お客さんから信用を得て、お金は受け取らず、自分のやりたいことに直接お客さんからお金を流してもらうという仕組みです。

つまり、前述のクラウドファンディングの仕組みのことです。

これができる時代であるという話です。

西野さんの勝てるところでしか戦わない宣言の意味を知ろう

2章 11 勝てるところで勝つ

この項では、西野さんが絵本で勝負すると決めた時に、「どうすれば既存のプロたちに勝てるだろうか」と考えた時のエピソードが語られています。

「どうすれば」とは、どこに行けば既存のプロがいない土俵なのかを考えたという意味です。

西野さんが見つけた、着実に勝てる土俵とは・・・

西野さんが教えてくれちゃう具体的な戦術を読もう

3章 14 SNSの正しい使い方

この項では、西野さんがニューヨークで個展をしたいという時に、2週間で資金調達やら集客やらをなんとかしたエピソードが語られています。

西野さんがその時に使ったのが、SNSです。

芸能人としてすでにある種の「信用」を持っていた西野さんだからこその2週間という実例ですが、信用づくりから時間をかければ、私たちももれなく実現可能なやり方です。

まあ、聞くのは誰にでもできますが、実行するのは数パーセントの少人数でしょうね。

西野さんの本を買って失敗したと思っているあなた!ちょっと待って

しつこく理由を書いたように、正直、私はこの本を家に持ち帰ってきて「失敗したかも」と思いました。

目次を見た限り、どれも西野さんから聞いたことのある話ばかりのように思えたからです。

ですが、思い直しました。タイトルにある通り、この本は海原に漕ぎ出した先で使うコンパスなのです。

西野さんが描いた地図は、YouTube等ネット上に散りばめられているので、この本を見て思い出し検索する時に使うのです。

「そう言えば、あんなこと言っていたな」と思い出す時、「あんなことを言っていた」そのこと自体を忘れるから記憶の引き出しを開くことができないわけです。

そういう意味で使える本なのです。

でも、文字だけで西野さんの語る内容を理解するよりも、YouTube等に散りばめられた西野さんの肉声で耳から吸収した方が行間やらその真意をよりよく汲み取ることができます

ぜひみなさん。このコンパスを最大限に活用して、ネット上の宝探しに漕ぎ出してください。