タイのバンコクでお金を語る。勧められるくらいなら自分のビジョンを強く求めるべき!
水元英登(みずもと ひでと)
継続課金型コミュニティ設計・管理
タイ・バンコクの物価に触れることで、日本では気がつかなかったものが見えてきました。 水は600mlを21円で売っているのに、ルーフトップバーのビールは957円もするのだろう。 タクシーの半日拘束は4,500円なのに、どうしてオイルマッサージは60分で6,300円なのだろう。
お金の意味について再度考える機会です
人とは一体何に対してお金を支払うものなのだろう。
基本的にお金は命の次に大事なものの1つであると言って過言ではないはずですよね。
誰しも命を削ってお金を得ているわけですから。誰から頼まれることもなく。
そんなに大事なお金でも、基本的には、気持ちよく支払っているものです。
支払うかどうかは支払う側が決めているのですから。
納得してお金を出しているわけです。 納得行かないなら買わなくて結構って感じですよね。
タイのバンコクの物価に触れてみると価値観が揺らぐ
レートは、ホテルが100円=32.00バーツ。街中の両替所は100円=33.96バーツでした。だいたいバーツに3をかけると日本円での感覚と覚えておくといいでしょう。
飲料水のペットボトル600mlで7バーツ。21円とこれは安い。レストランの卓上にあって無料かと思ったペットボトル入りの水が9バーツ。観光地価格でも10バーツです。
タクシーの初乗りは35バーツで、だいたい100バーツ以内で移動できます。300円あれば街中は移動できます。
電車は行く先への距離によって値段が違っていますが、20バーツから30バーツ程度です。ただし、紙幣が使えずコインへの両替が必要な場合があり、なかなか面倒くさいです。
チャオプラヤー川を移動する船は、14バーツから40バーツ。
タイで最高の地位と格式を誇る仏教寺院ワットプラケオ(王宮)の見学が500バーツ。
動物園の入場料は300バーツ。ワニにあげる鶏肉は丸々1羽で20バーツ。ゾウやサルにあげるバナナが1ふさで20バーツ。一瞬で動物たちに取られて終わりです(笑)。
動物たちと写真を撮ることもできて、デジタルプリント付きで200バーツ。
動物園までの往復をホテルで勧めらたタクシーの貸切が1,500バーツ。片道が1時間程度で、園内を見て回る時間を考えると半日は運転手さんを拘束しました。
水上マーケットのツアーが片道1時間半程度の往復移動とボートこみで900バーツ。こちらは10人くらいの乗り合いです。
ビールはビンで39バーツ。これがレストランでは110から130バーツ。ホテルのバーでは290バーツになったりします。
有名なピンクのカオマンガイは40バーツ。
ガパオが180バーツ。トムヤムクンが260バーツ。
自己実現には高いコストが求められるがそこが人としての厚み
多くの人が等しく必要としているもの、ここでは水、が安いですね。
つまり畑の野菜のように、栄養だけを取って、考えず・疑問を持たず、最低限生きていくためには大きなコストはいりません。
「自分はこれがしたい!」
という自己実現をするのには高いコストが求められるというわけです。
「あなたのために」「for you」にはお金がかかるのです。
王宮や動物園は一生内側を見なくても、命に別状はありません。それでも見たいという意思を発動した場合に高いコストが要求されます。
また、「自分はこれがしたい!」に他人をつき合わせるとさらにコストが要求されます。
普通に流しているタクシーならば運転手さんが「私時間があります。買ってください。」の状態なので安いのです。
ですが、お客さんが「私はこれがしたいのでつき合ってください」となると、自分の個人的な要望につき合わせるので「あなたのために」スペシャルカスタマイズとなり一気に価格が上がるのです。
良い無駄と悪い無駄を正しく判断すべきだ
家族と日々顔を突き合わすわずらわしさから逃れるために、私たちは自由を手に入れ、その分1人に1台の洗濯機が必要となり冷蔵庫が必要となりテレビが必要となり家賃が必要となりました。
わずらわしさをあえて受け入れるか、またはわずらわしくない相手とならば一緒に生活することならできたとします。そうすれば、同じ生活水準を保ちながらもお金を必要としないので、もっと自由な時間を得ることができるんですよ。
そうすると縮小再生産の不安を叫ぶ人が出てきます。
今の日本で生産が間に合っていないかと考えると、決してそうではありません。
むしろいらない商品が生産され、いらない営業マンがゴロゴロいるので、テレビのステマ番組とかネットのセールスページとかに引っかかっていらないものを買わされて必要以上に働かなくてはいけない人が多いですよね。(ステマとは、ステルスマーケティングです。ステルスというのはそうとは見えず誤魔化すことです)
これは私たち日本人の、「周りと同じことをしていれば安心」という気質の負の一面です。こずるいやつを食わせるために、バカがいるのですから。
私たちができることは、これらの生態系ピラミッドに関与しないことなんです。
彼らからの同調圧力に対して毅然とした態度で「NO」ということです。
彼らはあたかも多数派が正しいかのような口調で、彼らの論理を展開してくるじゃないですか。
具体的には、生命保険・ブライダル・日本の大学・イメージ先行のテーマパークが、今後、世の中から必要とされなくなり、経済のスリム化ができます。
踊らせることはあったとしても、踊らされることだけはないように心すべきです。