断捨離徹底研究一万二千字
水元英登(みずもと ひでと)
継続課金型コミュニティ設計・管理
断捨離で自由な時間とお金を手に入れる。
この記事では、もともと収集癖の傾向がある私たちみたいな男性が断捨離を実現するために
1. 断捨離を喜んで始められる理由づけ
2. 具体的に捨てられるモノと継続のコツ
3. 断捨離から得られる効果と副作用
についてまとめました。断捨離とはつまり何なのか気になっている人、始めたものの途中で挫折してしまった人、一方的な「断捨離万歳!」ではない情報を得たい人のオススメの記事です。
<もくじ>
断捨離の先にある夢の生活とは?
先日ちょっと気を抜いて部屋に積んでしまった本の量は、ブックオフ(中古買取サービス)に取りに来てもらったら4万円近くになっちゃうくらいでした。
そんな基本片付けられない私が、どうして断捨離をちょっとずつスタートできたのか?
そこには私を突き動かすメリットがあったからです。
片付けられない私が、断捨離をやり遂げられるのか?
絶対的な自信を持った勝算があります。
言葉としては知っていた断捨離を徹底的に調べて、その本質を研究しました。
その結果、断捨離をすれば夢のような生活が実現できることがわかりました。
中途半端に片付けられる人じゃなくてよかった!
断捨離で実現できること
今からする話は片付ける方法だけではありません。片付ける方法なら、オカンに聞け!
断捨離を「生き方のダイエット」だとシンプルに例えた場合、一番大事に考えて欲しいのは
ダイエットそのものよりも、ダイエットして何をしたいかです。
無駄がなくなった後に残るものは、もっとも自分らしい生き方に適した姿。
断捨離とは「理想の自分への変身」のことだったんです。
断捨離とは?
さっきから当たり前のように使っている「断捨離」という単語ですが、
そもそも「何それ?」と思っている人もいることでしょう。
断捨離はある個人が考えた造語で、文字を見ただけでだいたいの意味をイメージできる秀逸なネーミングセンスですよね。
Wikipediaによると
断捨離(だんしゃり)とは、不要な物を減らし、生活に調和をもたらそうとする思想
とあります。
ここで重要なのは、いわゆる表面的な片付け術といったテクニックではなく、思想であるということです。
思想とは結果から振り返って納得していくものなので、難しく考えず自分に都合の良い解釈で、エッセンスだけを取り込むことで次の行動に移りやすくなります。
私の解釈をシンプルにまとめます。文字から受けるイメージそのままに。
断:いらないモノを買わない
捨:いらないモノを捨てる
離:モノを気にしない(執着しない)
雨もりに例えましょう。
断:部屋へ入ってくる水漏れを断つ
捨:部屋から排水する
離:雨もりという気になる出来事そのものを忘れる(スッキリ!)
大事なのは、片付けるところまでではなくて、片付けた後にどうなるのかの部分です。
物質的にスッキリすることが、心のスッキリに直結していることに驚くのではないでしょうか。
断捨離をスタートする理由づけ
断捨離で一番難しいステップは、スタートすることです。
スタートする前にあれこれ考え込んでしまうのが人間というものだからですよね。
多くの人は「やりたい」から「やろう」までの距離がびっくりするくらい遠いものです。
スタートさえしてしまえば、そんなに難しいものではありません。
私たちが断捨離をスタートする理由を明確に共有しておきましょう。
人は探し物で150日以上の時間を無駄に捨てている
自宅の部屋の中で、使いたいものが見つからないということはよくあることです。
そんな時ほどこだわって、見つけるまで意地になって探してしまったりします。
物を押しのけて見つけたとしても、部屋の中の物の総量は変わらないので、これの繰り返しです。
下の引用では、私たちは統計的に1日10分は探し物に時間を費やすとされています。
それを一生に換算すると153日間まるまる探し物をしている計算になるというのです。
1日に10分というのはリアルな数字だけに、考えるとゾッとしませんか?
中には探したあげくに見つけられないものもあるので、持っていても使えない物すら一定割合であるのです。
ものがありすぎることで損しかしていないじゃないか!なんで気づかなかったんだろう。
これなら3連休をまるまる費やしても断捨離してしまった方が得であることがわかります。
物がたくさんあることによって探す時間がかかるのと同じ様に、物がたくさんあることによって選ぶ時間がかかります。
服や靴を選ぶ状況を想像してください。
全部を並べて選ぶわけではないので、「こんなのあったよな」という結局記憶から選ぶことになります。
なんだかんだ、手前の3種類くらいでローテーションを組んでいるなんてことはないですか?
無駄なものと付き合っている時間があったら、その時間で遊んだり仕事をしたりやりたいことに時間を使った方が幸せな人生を送れることは間違いありません。
人は無駄な物のためにお金を支払い続けている
私たちがお店だとしたら、その日に動きのない商品は「在庫」と呼ばれます。
倉庫となるスペースがあるってことですよね。
私たちの居住スペースもどれくらいの割合を収納や収納に収まりきらない物に占拠されているかと考えると大変もったいないことをしています。
賃貸でお部屋探しをする時にちゃんと収納がある部屋は家賃がぐっと上がります。
ところがそもそも、物がなければ収納スペースがない部屋でも問題がなくなります。
使わない(でも、とりあえず持っておく)物と同居するために私たちがお荷物の分の家賃を負担してあげているのです。
もっと簡単なのは、引越しする時の直接的なコストのことを考えてみましょう。
家の中に物がたくさんあると、無駄に箱詰めして、無駄に運び出して、業者の人の人数もトラックの大きさも無駄に多めに発注しないといけません。
箱詰めして、運んで、開封して、三度無駄です。
だからと言って、引越し前に一気に捨てようとすると大きなものはゴミとして捨てるためにもお金がかかります。
やはり、日常的な断(無駄なものは取り入れない)・捨(無駄なものは排出する)・離(無駄なものとは関わらない)がいかに有効かグッと腑に落ちます。
断捨離のコツ
断捨離をスタートするメリットが見つけられれば、次は逆のデメリットをつぶしていきます。
断捨離をしない理由としていろいろな言い訳が出てくるでしょうが、よく話を聞いてみるとだいたいここに集約されます。
捨ててから後悔しそうで怖い。
ですが、安心してください。
捨てたもののことなど思い出しもしないことがほとんどです。
断捨離と後悔との関係性はこちらの記事も参考にしてもらえると嬉しいです。
やってわかった!断捨離で後悔しない3つの具体的な方法 - みずもん
捨てたことすら忘れる
捨てたことを後悔する心配がない理由は、忘れるからです。
人間には忘れるという便利な機能があります。
忘れるということは欠落していくことではありません。不必要な情報を積極的に断捨離する能力がそもそも人間の脳には用意されているわけです。
説得力を持たせるためにちょっと詳しく話をすると...
記憶というものを時間で分類すると「短期記憶」と「長期記憶」に分けることができます。
短期記憶とは、一時的に電話番号や口座番号を覚えたりする数十秒で忘れてしまう記憶です。覚えたもの自体に意味がなければすぐに忘れます。
長期記憶とは、ね、うし、とら...十二支とか、徳川歴代将軍とか、自分の使う電車の駅名とか、電話番号や口座番号よりも明らかに情報量が多いのに一度覚えたら一生忘れない類の記憶です。
ただし、長期記憶は「覚えたこと自体」を忘れるようにできています。普通に生活していて一日中徳川将軍の順番が頭の中にあったら邪魔ですからね。
普段は、「Googleで何調べるんだっけ?」と検索キーワード自体を忘れている感覚です。
何かのきっかけで検索キーワードを思い出すと、バーっと長期記憶から大量なデータを引き出すことができます。便利ですね。
断捨離をすることで、捨てたものの記憶は長期記憶に送られます。
捨てたものから離れることで、次から次へと新しい充実した行動・生活に進むことができます。
断捨離の目的が次の充実を手に入れることであると同時に、断捨離を可能にする根拠も次の充実を手に入れることなんです。
自転車の補助輪をはずすようなものですね。
補助輪をはずす目的は自転車は速く走らせるためであるのと同時に、補助輪をはずした自転車が倒れずに走ることができるのは速く走っているからです。
今が充実していれば、過去を思い出している余裕なんてないものです。
やはりここでも、断捨離によって何を得たいのか=どんな次の充実を手に入れたいのかが大事だということがわかりました。
忘れると言い切れる理由
人間の「忘れる」機能を利用することは、断捨離にとって大事なことなのでさらに掘り下げます。
説得力を持たせるために掘り下げるので、難しすぎると感じた場合はこのセクションは飛ばして先に進んで大丈夫ですよ。
私たちが情報を得ると、脳の「海馬(かいば)」に一時的に蓄積されると言われています。
海馬は親指ほどの大きさをしていて、2つの役割を持っています。
・短期的に記憶すること
・情報が重要か判断すること
海馬は記憶を忘れようとするのですが、繰り返し同じ情報が入ってくると「大事に違いない」と判断して「側頭葉」という別の場所に記憶を送ります。
これが長期記憶です。
まとめると、短期記憶は海馬で記憶し、長期記憶は側頭葉で記憶してます。
短期記憶と長期記憶は別の場所で保存されているんですね。
短期記憶は、何もしなければ海馬で忘れられます。
長期記憶は、側頭葉で永久保存されますが、きっかけがない限りは覚えていること自体を忘れています。
どっちにしても、断捨離で次の新しい充実を得ることによって捨てたこと自体を忘れます。
よって、捨ててから後悔することはありません。
捨てて良いかの判断は自由
判断基準を明確に持っていることは断捨離をする上でとても有効です。
自分を主体に置いての行動指針のようなものがあると、個別の物で判断する必要がなくなります。
物を主体にして、捨てるべきか残すべきかと考えるのでありません。自分を主体にして、物が必要かどうかを考えます。
人間はそもそも、何も持たずに生まれてくるわけですから、ありとあらゆる物を全部捨ててもスタート地点に戻るだけです。
だから、極論、すべての所有物を捨てても良いくらいです。
自分の判断基準を明確に持って、捨てるべきか残すべきかを決めるのは
自分を納得させるための演出です。
自分で決めたのだと自分の感情をコントロールする手段です。
良く言えば自分へのご褒美。悪く言えば自己満足です。
そう考えると気が楽になるはずです。どうですか?
どうせ、その物が必要かいらないかの判断は人それぞれ違うわけですから、何でもいいんです。
それなら自分の好きなようにすればいいんです。
よく言われるのは、「半年使っていない物は捨てる」とか、「1年使ってない物は捨てる」とか時間で区切るものです。
これ位ザックリで良いのです。
私はこれに、「普段の生活で目に入ってこない物は捨てる」を付け加えたいと思います。
普段の生活で目に入らない物は、あってもなくても困らない物で、あること自体を忘れている物ですから。
どんなタイミングで捨て始めればうまくいくか
断捨離をスタートさせるタイミングがより自然で、感情の負担にならない方が入りやすいですね。
一番わかりやすいのは、引越しのタイミングですよね。
新生活をスタートさせるにあたり、物も整理して新しい生活スタイルをスタートさせます。
断捨離のために引越しをするのは、あまりにも生活自体に負荷がかかるのでそこまではお勧めしません(笑)。
今すぐできる入り口を断つということ
どんな人でも今すぐに始められるのは
断:いらない物を買わないこと
です。
雨もりに例えるなら、部屋に入ってくる水漏れの元を断つということです。
「断」は一番簡単ですが、一番大事です。
排水(「捨」)をどんなにしても、水の入り口を立たない限り(「断」)はいつまで経っても部屋の中はスッキリ(「離」)しません。
「断ファースト!("Dan" is the first!!)」
これだけ覚えておけば、一気に気が楽になることでしょう。
無駄な物は買わないだけで良いのです。
入ってこなければ、いずれ捨てる物もなくなります。
どこから手をつければうまくいくか
家の中を大きく2つに分類すると、目に見えている部分と目に見えていない部分に分けることができます。
半年以上見ていない部分というのは、あってもなくても困らなかったわけですし、あること自体を忘れている部分です。
これは全部まるごと捨てることができます。
でも、忘れていた記憶をほじくり出して思い出してしまうことは、感情的な動きもありますし物理的にも大きな負担がかかります。
何よりも成し遂げた後に自分の生活に何の変化も起こらないことが問題です。
私たちは小さくても成功体験を得られないと何かを行動するメリットを感じられません。
見返りがないことなんかにどうして頑張れるでしょうか!
労力に見合う見返りがないことはしなくて良いです。
だから、まず手をつけるのは目に見えている部分です。
目に見えている部分が着実に変化していく様子に、さらにやる気が出るのですから。
断捨離を玄関から始める理由
例えば玄関から始めるというのは多くの成功例として寄せられる意見です。
理由は3つ。
1. 毎日通る動線上にある
2. 捨てられる物が多い
3. とは言え、そんなに大事なものはない
毎日通る動線上にあるということは、毎日目にするということです。
特に帰宅時にまずドアを開けて目に入ってくる自分の家の顔と言うこともできます。
その瞬間に「お、変わってきたな!」と実感できると、それだけで幸せになります。
この小さな成功体験が、次へ次への断捨離を進めていくことを可能にします。
玄関には、捨てられる物(=いらない物)が結構多いものです。
新しく靴を買ったタイミングで捨てられなかった古い靴や、外出先で傘を忘れたことに気づいて買ったビニール傘がその代表例です。
その他にも、あまり意味のない装飾品や箱の靴、出かけ間際に手に取るかもしれないから置いてある無駄な物(バトミントンのラケットなど)が山積みです。
捨てられる物が多いということは、捨てる前と捨てた後との変化が大きいということです。
これは成功体験としてインパクトが大きくなります。
しかも、ベッドルームやリビングルームの整理を始めるよりも気軽に始められます。
玄関にはそんなに高価な物も生活に不可欠な物もないからです。
極論、玄関にあるすべての物を何らかの事故で失っても、今日履く靴があればそんなに困りません。
高度な判断力がいらないこともスタートしやすい理由です。
必要な労力が小さくて、効果が大きいのですから、玄関から始める断捨離はコスパがいいのです。
断捨離できる具体的なモノ
では、具体的に断捨離によって捨てられるものを見ていきましょう。
Yahoo!知恵袋には、断捨離したものとして彼氏・夫なんて複数書いてあり...複雑な気分になります。
ここでは、具体的に捨てられるものから断捨離のやり方をイメージしてもらいます。
本は読んだら捨てる
本というのは不思議なもので、気がつくと部屋のあちこちに積まれていくものです。
でも、知識を得るためには空気を吸うように取り込みたいものです。
本は読んだらすぐに売ってしまうか捨ててしまうかしましょう。
今は電子書籍もあるので、本当に必要であれば電子書籍で買い直して永久保存します。
ちょっと気になるくらいなら本屋さんで読み返すこともできます。
服は季節の終わりに捨てる
服はいつかまた着られるのではないかと捨てるのを迷いがちです。
でも、毎年毎年季節が変わるごとに買い足していくと、収納スペースには入りきらないほどに増えてしまいます。
収納スペースは満員電車のようになり、古い服は奥の方でぺしゃんこになっています。
そんな服はすでに存在を忘れていますし、二度と着ることなどありません。
えりまわりがビヨビヨになってしまいますし、基本はワンシーズンで捨ててしまいましょう。
着ることのない服の収納スペースにも家賃を支払っていることを考えれば、捨てることがもったいないとは思えないはずです。
家賃も毎月毎月継続的に支払っていくコストですから積み上げると大きな額になります。
靴は季節の終わりに捨てる
意外と溜まっていくのは服だけではなく靴もそうです。
その原因は、新しいものを買った時に古いものを捨てられないことにあります。
服とまったく同じ理由ですね。
一生ものと言われるオーダーメイドの靴をメンテナンスして長く履く人はいると思いますが、1足か2足のはずです。
それ以外はやはり季節ごとに更新していきましょう。
靴は古いと足元を見られ、大きく損をすることになるでしょう。
傘は気がついたら捨てる
意外と玄関に溜まっているのが傘です。
忘れるたびにビニール傘を外出先で買ってどんどん増えていきます。
その一方で、出かける時には必ず一本ずつしか持っていかないのも傘の特徴ですから、いつか使うだろうというそのチャンスはいつまでも来ません。
そもそもビニール傘によって、ちゃんとした傘の出番が回ってこないのはもったいないことです。
まとめてビニール紐で縛ってゴミに出しましょう。
シャンプー等の容器は空になったら捨てる
風呂場や洗面台の容器も新しいものを買ったタイミングで捨てられないとどんどん溜まっていきます。
いつか詰め替えで使うかもしれないと思うものですが、使った試しがありません。
スマホのアプリは今すぐ捨てる
スマホにインストールされたアプリを見ると、その人がどんな人がわかるという話を聞いたことがあります。
スマホのアプリも断捨離の効果を示すために、とてもいい例ですね。
トップ画面に所狭しと並ぶアプリは、あまりにも多すぎるとどこに何があったかを探すだけで余計に作業効率を悪くしてストレスを増やす原因になります。
まずは新しいアプリを取り込まない「断」。
これは簡単ですね。
そして、今あるアプリを削除する「捨」。
昨日使わなかったアプリを一度全部削除してしまうことをお勧めします。
理由は、削除したアプリは何度でもダウンロードし直せるからです。
本当に使うアプリは使う時にダウンロードすることができるので、とても自然な流れでただ入っていただけのアプリとの「離」が完結されます。
一度購入したアプリは履歴が残っているので、何度でも無料でダウンロードできます。
PCを初期化した時と同じです。
ポイントカードは今すぐ捨てる
便利なポイントカードですが、実際に還元にたどり着くのはごく一部です。
実はポイントカードは顧客を縛るための仕掛けです。
ポイントを餌に私たちの行動を支配しているものです。
ポイントカードで財布がパンパンになっている人は、本当によく使う普段の動線上にあるお店のもの以外は排除して、ポイントカードのために人間が動くようなことはないようにしましょう。
それよりも買い物自体をAmazonに集約するなど、買い物から時間を守る意識を持つようにしましょう。
その上でクレジットカードのポイントや特典を活用していきましょう。
現金は今すぐ捨てる
意外に思われるかもしれませんが、現金もどんどん排除していく方向に移行していきましょう。
小銭は重いですし、1,000円未満の数字を数えるのに時間を奪われるなんて20世紀的非効率です。
電子マネーやクレジットカードで、手が10円臭くなることも過去のものにしましょう。
クレジットカードならば、記録もしっかり残りますし、ポイントや特典も自動的に得られます。
家は良く考えて捨てる
人生にかかる4大コストの1つが「住」にかかるコストです。
下の写真は2016年10月22日、TEDx Tokyoでホリエモンこと堀江貴文さんがプレゼンした様子です。
これはよく知られていることですが、堀江貴文さんは家を持っていません。
家族もいませんし、結婚もしていません(やめました)。
「持つことが普通だよね」という概念そのものをぶっ飛ばしています。
家族を持つとかかるコスト 65,000,000円
家を持つとかかるコスト 60,000,000円
車を持つとかかるコスト 42,000,000円
結婚するとかかるコスト 5,500,000円
これすら断捨離の概念を持ち込めば、明らかに他人とは違う人生を送ることができます。他人とは違う成果を得られます。
ホリエモンのTEDx Tokyoの様子のレポートはこちらです。
断捨離の効果と断捨離を後押しする時代の流れ
堀江貴文さんの、これまでの日本人の営みそのものをぶっ壊すような生き方を可能にしているのは、大きな表現を使えば、「時代」だということが言えます。
昔のように家に電話線を引かなくてもインターネットがどこにいてもできるのが大きな1つの例です。
また、SNSの発達によって、都心の一等地に立派なオフィスを構えなくてもオンラインマーケティングによって上手に自分の価値を発信していくこともできるようになりました。
所有しないことを後押しする世の中の流れ
今、世の中で起こっている大きな流れは、より価値のあるものは多くの人に求められることで「無料」に近づいているということです。
昔よりもずっと質の高いゲームが、スマホで無料で楽しめるようになっています。
これは私たちが学校で習った需要と供給のバランスの話から考えると不思議な現象ですが、現実です。
Facebookも、Googleも、Amazonも無料ですよね。
消費者からお金なんて取らなくても平気なくらい別のところでお金を生み出せるところまで行ってしまったんです。(Amazonは送料無料ですもんね)
より価値のあるものが無料で提供される流れの中で、同じ仕組みを自分で所有していること自体がロス(無駄)であるという問題が出てきます。
自分でお店を構えて、倉庫を持って、配送する従業員を抱えて、顧客リストを買うよりもAmazonを使えばいいじゃないかということに似ています。
家を買って、家具をそろえて、食器や調理道具も用意するよりも、キャリーバッグ1つで身軽に動き、家と家具と食器と調理道具を選ぶ時間をちょっとだけお金の流れの勉強に使った方が将来のための応用が利きます。
お金さえあれば、いわゆるイメージするホテルだけじゃなくて、カプセルホテルも漫画喫茶もAirbnbもあります。
そして、その日に空きのある寝床を見つけることはインターネットで無料でできます。
インターネットで情報を引き出せることは、長期記憶の話に似ています。
あらかじめ所有することで保険をかけておかなくても、いざ困った時にいくらでも対処ができるってことですよね。
究極の断捨離を実験した人がいる
究極の断捨離を実験した人がいます。
彼はホームレスになってみました。
そして、毎日を楽しく過ごしています。
その人の名前はホームレス小谷。
もちろんご本人は実験のつもりでホームレスになったわけではありません。
ですが、すべての所有物を投げ出し、家まで捨ててホームレスになった実体験は私たちにとって参考になるものです。
実際にお会いしてお話をうかがったのが昨年2015年の7月。
1年以上経った今でも、毎日の充実した様子がSNSで配信されています。
彼が捨てなかったものは、自分自身と社会への発信でした。
彼の場合はTwitterを活用しました。
ホームレスツイート
— (石)ホームレス小谷 (@kotanimakoto) 2016年12月16日
もんちゃんと。
いつも感謝!!! pic.twitter.com/BnGP4shVzR
彼の場合は、ホームレスになったところから自分の1日を50円で売ることをしました。
50円で仕事をしてもらった側も、なんだか申し訳なくてご飯をおごったりしちゃいます。中には宿を提供する人も現れます。
そして、人間は助けてくれた相手よりも助けた相手のことが可愛くなっちゃうものなんです。
こうして多くの助けられた人とつながりを持つことによってファンが増え、ホームレス小谷はホームレスになることで食べられるようになり結婚できるようになったという実話です。
SNSのある時代に、所有することが唯一の選択肢でないことを示す(極端ではありますが)1つの例です。
仕組みはシンプルにしよう
最初の方に、私が部屋に積み上がった本をブックオフに買取に来てもらった時の話をしました。
今、インターネット上には、ヤフオクとかメルカリとか様々な不用品の売買ができる仕組みがあります。
ですが、私はこれらをお勧めしません。
断捨離は、捨てるべきであって売るべきではないと考えています。
断捨離はシンプルに、いれない(断)・持たない(捨)・関わらない(離)だから良いのです。
ここに売るというプロセスを付け加えてしまうと、商品管理のコストがその分かかってしまいます。このコストがスタートを鈍らせて、継続を妨げる原因となることは目に見えています。
断捨離の結果、(無駄にお金を使わなくなることにより、)自由になるお金を手にすることができるのです。
断捨離によって直接的にお金を得るのは、断捨離ではありません。
本質を見失ってはいけません。目先の利益を得ることの方が大事なんてことはバカげています。
断捨離の効果のまとめ
断捨離で得られる5つの効果を最後にまとめます。
1. 断捨離の本質を理解することで生き方を変えられる
2. 前向きな次のアクションに入りやすくなる
3. 理想の自分を具体化できる
4. お金が貯まる
5. 自由な時間が増える
1. 断捨離の本質を理解することで生き方を変えられる
「ヒト・モノ・カネ」という言葉があります。
主に経営の世界で不可欠な3つの資源と言われています。
断捨離の本質を理解することで、ただモノを捨てるというだけではなく、人間関係やお金の管理にも横展開できることがおわかりいただけたはずです。
さらに近年では「ヒト・モノ・カネ」に「情報」を加えることも多く聞かれます。
情報が溢れる現代社会では、情報の断捨離も求められます。
情報は私たちの生き方に大きな影響を与えるものなので、私たちの生き方も変わります。
2. 前向きな次のアクションに入りやすくなる
多くの捨てるべきものを持っているということは、多くのものに縛られることです。
ヒト・モノ・カネのすべてに言えることです。
家を持っていれば、行動範囲が家に縛られます。車を持っていれば、余暇の過ごし方を縛られます。
好きなものだけを持っているということは、嫌いなものを持っていないということです。
自分のやりたい新しいことへも何の縛りもなく入っていくことができます。
3. 理想の自分を具体化できる
オリンピックの体操選手の体はすごいですよね。筋肉が。
でも、体操選手は泳げないそうです。
泳ぐための筋肉がついていないからです。
何かを捨てて、何かで突き抜けるとはそういうことです。
オリンピック選手ほど自分を追い詰める必要はありませんが、断捨離によってなりたい自分を具体化して突き詰めていくことができます。
4. お金が貯まる
以前も雨もりの例えを使いましたが、ここでもお金の流れを水漏れに例えましょう。
収入をお風呂の浴槽に注ぐ水としましょう。
支出をお風呂に開いた穴としましょう。
入れる水よりも出て行く水が多ければ、水はまったく貯まりません。
ですが、無駄なものを買わないことによって穴からの水漏れを断って、入れる水が出ていく水より多くなると水かさは増える一方となります。
積み重ねとは本当に大きな力です。
そんなに傾斜を感じない坂道でも、すぐに人の頭の高さくらいまでは登っていけるものです。
無駄なものにお金を使わない直接的な経済効果は、本質を理解してリバウンドすることのない断捨離では莫大なものになります。
複利で回すともっとすごい!とかは、また別の機会に...
5. 自由な時間が増える
関わるものが少なければ、探す時間も削減できますし、選ぶ時間も削減できます。
これまでしていた、無駄な考える時間が圧倒的に減ります。
過去のことを考えずに、前向きな未来のことを考えることができるようになります。
このように時間ができると、気持ちにも余裕が生まれて心身ともに健康状態が良くなります。
頭を良いことに使っているので、良いアイデアも浮かんでくるようになります。
良くないことの連鎖(スパイラル)の原因は時間がないことから始まることが多いので、その逆です。良いことばかりが起きるようになります。
(実際は、時間があることで悪いこともカバーできる)
副作用は取るに足らない
断捨離をして後悔したという副作用の報告がないわけではありません。
でも、それは数としては多くありません。
断捨離の副作用の報告というのは、
友人や家族など、離れられない人の無駄が気になってしまうというものです。
物が散らかっている部屋を片付けたくなるとか、意見の合わない相手を責めたくなるとか。
でも、これは誰にでも起こり得る障害です。断捨離をしたことが原因ではありません。
そういった人間関係の整理にも断捨離は有効なので、友人や家族についても、自分の好きなさじ加減で断捨離していくことが可能です。
さあ、今から始めてください。
まずはもっとも簡単な、「断」からです!
おわり
P.S. 最後まで読んでくれてありがとうございます。
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