レースクイーンよりもCAよりも女子大生読モがモテる理由 自分の強みとは
水元英登(みずもと ひでと)
継続課金型コミュニティ設計・管理
自己紹介って簡単なようで、難しいものです。どんなことを言ったとしても、もっとうまくできたと後悔するものです。そんな経験はないですか。自己紹介とは、自分の強みを知っていたらうまく話せますかね?実は全然違うんですよね。自己アピールは正直うざくて、相手の求めていることを話すのが正解なんです。
前振り(飛ばしてもよい) 人事経験者は数が少ない
現役女子大生って希少価値の観点からも、一生に一度の旬・チャンス・最強なのに、なんでわざわざ現役女子大生であることを差別化できない新卒一斉採用レースに参加するんですかね。
ものを考えてないのかな?
多分この記事の好評の理由は、人事経験者が全人口からの割合で少なくて希少価値があるからじゃないかと想像しています。
普通にイメージすれば、「営業職」の人たちや「IT技術職」の人たちが相当な割合でいるはずなんです。
“消耗品だから”
営業やIT技術者のジャンルって「優秀な○○」だけに希少価値があって、その他大勢との報酬の格差が大きいのが特色ですから、入ってくる人も出て行く人も多くて入れ替わりが激しい厳しいジャンルです。
日々チャレンジが求められるハイレベルな環境です。
それに比べれば、人事は辞めない。
採用面接をする人が社員の10%もいたら、それは異常な会社で笑い話です。
結果、人事経験者は少ないという想像は大きくハズしていないわけです。
みんなができることに誰も「すごい!」とは言ってくれない
30代にもなってくると、新卒採用の時にひねり出した自分の長所と短所にウソがあったことに気づく人も多くなってきます。
そもそも、自分が思っている自分の長所は、周囲には伝わっていないことがほとんどなので笑えないんですよね。
毎度公言していますが、こういう話をした時に、「ストレングス・ファインダーテスト」をこれ見よがしに勧めてくる人を私は信用できません。
ストレングス・ファインダーテストとは、下記の書籍の付録の診断テストです。
こんなものを勧めてくる時点で、その人にはこの手の相談に乗る長所はないです。みんなができることを伝えてもあまり価値はないです。
中学生ならまだしも、30代でこんなものに時間を使う「その感覚」ってどうなのよ?
Yes / No クイズは犬でも回答できる
多くの人は、診断系は好きですよね。
「起業に向かない人の特徴5選」
とかってレポートがあったら気になる人は多いと思いますよ。
こういう時に、「向く向かないとか分ける意味ある?」と思えるかどうか。
Aか、Bかと問われた時に、第3案が出るかどうか。この感覚を持っていると大人の社会では役に立つ長所です。
「日本社会で生きることに向かない人の特徴5選」を知ったとしても生きなきゃダメです。
向かないかどうかあらかじめ知って、先入観で可能性を自分から狭くするよりも、実際失敗して「うまくいかない経験」を得ることの方がよっぽど人生が豊かになると思いませんか?
それって、旅行先をガチガチに調べて、写真で見た景色を確認しに行くサプライズのない旅行に似ています。
つまらなくない?
相対性による希少性 レースクイーンよりもCAよりも女子大生読モがモテる理由
もうちょっとわかりやすく単刀直入に話します。
長所を見つけるデメリットは、自分の強みを生かせる環境をわかったつもりになることです。
その環境で活躍することで、幸福感を得られると勘違いしていることです。
「こんなはずじゃなかった!」
っていう、あれです。
多くの場合、あなたの見せたい自分=自分の長所は、周囲には伝わっていません。その程度ってことです。
なんでか?
協調性が高いことは、別に珍しくないからです。ポジティブ思考であることは、コインの裏表と確率が一緒だから。などなど・・・
ものの価格って何によって決まるか知っていますか?
希少性
だけです。
だから、あなたがどうかよりも、周囲がどうか・・・相対性の方が重要だったりします。
相対的長所って、環境によって生まれてくるものです。
面白い話があります。
100人の組織で、20人が優秀。優秀じゃない80人を整理して20人にすると、より良い組織になると思うじゃないですか?でも、実際は優秀な20人のうちの16人がサボり始めるのです。
逆も然り。部活で上級生が抜けると後輩たちが意外に頼りになるやつらだったという経験はあなたにもあるのではないですか。
やられちゃったよ〜まいったな〜と笑える人生が楽しい
自分の強みを知るのにもっとも良い方法は、周囲に聞いてみることですよね。
自分の自覚している強みなんて、周囲は別にどうでも良いと思っている・・・というか気にしてないです。
それよりも、今の周囲にとってのあなたの「使える」部分の方が大事です。
通勤電車でいつも同じ席に座っていて、途中駅で降りる人がいたら、その前に立てば確実に座れる。
そんなことの方が、現実の日常では大事です。
何でもかんでも、調べようとしないこと。何でもかんでも、把握したつもりを目指さないこと。
走りながら考えましょう。
意外と近かったり、そもそも道がなかったり。人生いろいろあります。
そんないろいろに遭遇できることもまた楽しみではないでしょうか。