食べログを信じる!動機がないし、あったとしたらバカすぎるから
水元英登(みずもと ひでと)
継続課金型コミュニティ設計・管理
事の重大さを考えれば、こんなことがあるわけがないはずなのですが、納得のいく調査結果が待たれます。ちょうど1年前に「だから食べログはNo.1です」という理由を議論をしたばかりだったので、他人事とは思えず緊急特番です。評価について再度考えてみよう。
食べログにとって許されないことだけに慎重に事実か調べるべし
本当に【衝撃】ですよ。
私は正直、なにかの誤解だと思います。
あれこれ言う前に、本当か?という視点は大事です。そして、やはりというべきか
2016.09.07「食べログ」の運営元カカクコムは「ネット予約機能の利用是非に一切関係ない」と発表しています。
それを踏まえた上で読み進めてください。
それくらい、食べログにとってヤバイことが語られています。死活問題です。
ウルトラチョップ全店の食べログスコアがいきなり3.0にリセット。そこに担当営業から連絡が来て「食べログのネット予約を使ってもらわないと検索の優先順位を落とします」と。仮にも飲食業界でビジネスするのならばもう少しお客様やお店や業界全体に資する気概はないのかねぇ…(苦笑)
— 高岳史典 (@takaokaf) 2016年9月6日
そして、こちらがカカクコムによりそれが否定されたことを報じるものです。
オンライン予約機能の利用に関係なく、これまでと同様ユーザーの評価を基礎に算出、表示をしている
自然検索で表示される点数とランキングは、ネット予約機能の利用是非に一切関係ない
過去の食べログ問題が、他人事とは思えない「評価の信頼」問題 その理由は1年前のできごと
ほぼ1年前2015年の10月16日。
私の主催するプレゼン大会イベント「シンポシオン」で、この大会で優勝することになるグルメ業界でご活躍中の貝原大和さん(ワンコインランチ東京・代表)のプレゼンがされました。
その時のお題が「個人が【食べログ】みたいに格付けされる時代も時間の問題だと思う?」でした。
貝原さんは、2012年の食べログを悪用しようとしたやらせ業者の問題を皮切りに、食べログの採点方法について解説をしてくれました。
「食べログはけっこうすごいです」からはじまり、誰が評価をしたのかが、点数に影響するというものです。これには会場がどよめきました。
ちなみに、解説の岡田斗司夫さんは「食べログで信用できるのは4.2までです(2015年当時の意見)」と語って会場を沸かせていました。
この様子は期間限定でYouTubeにアップしていたので思い出してくださいね。
気になる食べログの採点方法を再確認しましょう
では、肝心の食べログの点数計算方法について見ていきましょう。
食べログが自分自身で強調したい点は
・単純平均ではありません
・レビュアー毎にお店の点数に与える影響度が異なります
・各レビュアーの影響度は、お店のジャンルへの「食通度合い」から算出しています
・意図的にお店の点数を操作することが困難な仕組みになっています
ということです。
評価をつける側も評価されているということですね。
ここは昔のAmazonとは違うところですね。今はどうなっているかわからないので明言できません。
(私がAmazonとiBooksで電子書籍を出版した2015年当時は、明らかに言いがかりの低評価もしっかり一票として反映されたので悔しかったです)
過去の経験から食べログがそんなことをするとは思えない
この問題は、何かの誤解でなければなりません。
なにが問題かというと、食べログのサービスを利用しないと検索の優先順位を下げると脅したかどうかではありません。
食べログのご機嫌ひとつで評価が動かせる環境にあるのかどうかですよね。
だって、これやっちゃったらすべてのお店の点数の信頼がなくなってしまいます。
食べログという庭での運動会の順位に世間が付き合わされていた危険性があります。
2012年1月に報じられた「不正にランキングを上げようとする<やらせ業者>」問題では、被害被る形で点数への信頼は落ちてしまった過去があります。
株価が急落したこともありました。
もしも食べログのご機嫌ひとつでお店の評価が上下するようなことがあったとしたならば、「多くの人の評価の集合体なのだから大きくはハズさないだろう」という大前提すら覆ってしまいます。
私は食べログを信じます だって動機があったとしたらバカだから
この問題は何かの誤解でなければなりません。
だってこんなことしたって誰も得をしません。
食べログ自身、2012年は被害を被った形であったにも関わらず、その名前には大きな傷がつきました。
こんなことしたって食べログには自殺行為です。だから、していないと信じます。
もししていたらの「何が起こるのか」が怖すぎて、だから、していないと信じます。という珍しい例となりました。