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やっぱりすごかった!世界ではやってるマッチングサイトとビジネスモデル

この記事を書いた人:
水元英登(みずもと ひでと)
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継続課金型コミュニティ設計・管理

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知らなくても平気だと思っているのは今のうちの横文字。AI, VR, Uber, Airbnb・・・。一昔前ならば、Facebook, Twitter, LINE, Instagram・・・もっと早く使いこなせていれば良かったという思いをした人も多いのでは?知っていると得するかもしれない取材情報をお届けします。

 

働き方が多様化しすぎてあなたの知らない世界が多すぎる

UberEATSって知ってますか?

私の友人がUberEATSの配達員をやっていて、えらいこと稼いでるらしいんですわ。サイトはこんな感じです。見たことありますか?

 

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UberEATSのサイトはこんなにおっしゃれ〜

 

Uberは時間が空いている一般の車とその車をタクシーとして利用したいお客さんとのマッチングサービスなのですが、UberEATSは時間が空いている人とその人を宅配員として使って食事を運んでほしいお客さんとのマッチングをするデリバリーネットワークです。

 

なんでそんなに稼げるの?とビックリしてしまう友人の報酬額なのですが、すごいのはその友人ではなくて仕組みだとすぐにわかります。ハングリーな人たちには、もう新卒で普通に集団就職なんて選択肢しか知らないのはバカみたいな世の中になっています。

 

本国アメリカでは、まだ言葉が堪能ではない移民の当面の生活費を稼げる仕事としてUberタクシーというのがかなり “あり” な存在になっているそうです。

UberEATSも、就学や起業のために資金を得たいようなやる気のある人々にとって一時的な資金調達の手段として有効なものです。

実際にやってみた人の記事をご紹介します。

 

www.itmedia.co.jp

こちらはUberEATSのサイトです。

ubereats.com

 

シェアリングエコノミーは衣食住まで来ている

さすが世界は広い。うまい仕組みを考える人がいるものですね。

そんなUberと同じくらいすごい仕組みがAirbnbです。推定企業価値は数兆円規模と言われるビッグネームです。

 

ただ私自身も「家を貸すんでしょ?」くらいの知識しかなくて何がそんなにすごいのか、まったくわかっていないことに気がつきました。これは21世紀の大人としてなんとかしなくてはと思います。

そこで、その道の偉い人に聞いてみることにしました。偉い人とは、実際にやってみて、継続できている人です。

ほとんどの人は私みたいに知っていても始めないし、始めてもそうやすやすと継続できるものではありません。

 

今回インタビューをお願いしたのはこの方。

f:id:mizumotohideto:20161030091225j:plain楢原一雅さん。

これまでに150人以上の外国人を受け入れた経験を持つAirbnbホスト。その経済合理性とあまりの楽しさにハマってしまい、それをネタにブログを書き続けていたら界隈で有名になってしまった。著者プロフィール | Books&Apps

 

結論としては、次に引っ越す家はAirbnbで使うことを前提に考えたい!となりました。

 

まずはお客さんとして利用してみるとすごく楽しい!

楢原さんとAirbnbとの関わりのスタートは、後で明かす「ある理由」から、楢原さんがAirbnbのサービスをまずは一通り使ってみるということから始まりました。

 

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インタビュー中の楢原さん Airbnbへの思いは熱い

初めて予約した物件は、ある日本人の若いサラリーマンの部屋でした。実際泊りに行くと明らかに「その人の部屋」だったそうです。

今にもその人が帰って来るのではないか。そんな雰囲気でした。

 

場所は門前仲町で、まあ行こうと思えばいつでも行ける場所なのですが

 

そこに泊まるとなると “なんでもできる感” が生まれて、美味しいお店なんかを探し始めっちゃったりするのでした。

要は、どこに泊まったとしても、初めての街に行けば楽しいのだということに気づいたと言います。同じように外国人がAirbnbを使っても絶対に楽しいということを肌で感じられたのでした。

「すごくニーズがある」とピンと来ました。

 

実際、楢原さんはこの物件のホストに取材し、9万円の家賃に対して9万円以上の売り上げを上げていること、時には20万円は売り上げることを確認しました。

 

ホストとして利用してみたら良いことばかり起こり始める

楢原さんは当時の成増の家に帰ってすぐに、自分の家を登録します。

最初に単価を1,000円に設定しておいたら30分で2件のリクエストが届きました。「これは、かなり見られているな」とそこで認識しました。

 

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見せていただいた実際に使われている共同のリビングルーム

 

そのうちの1人と契約を成立させ、迎え入れることにしました。香港人の男性でした。

あなただったら、どんな人が来ると想像しますか?

 

もしかしたら悪い奴が来るのではないかと警戒したそうですが、一目で見てわかるほどの良い人が来たのでした。ロンドン留学経験もある日本語もできる比較的裕福な家庭の男の子でした。

この一件だけなら偶然なのですが、来る人来る人みんな良い人でした。

 

他人の家に泊めてもらうつもりで来るわけです。ゲスト側の方が圧倒的にリスキーなわけで、それでも来るという人はとてもコミュニケーション能力に長けているということです。

 

そもそも、ID認証やクレジットカードでフィルターがかかっていますしね。

 

圧倒的に使いやすいシステムでホストを後押し

実は楢原さんの最初のAirbnbとの出会いは、自社のサービスを始めるにあたり、Webデザインの参考になるものがないかと探していた時でした。

グラフィックデザイナーの経験のある楢原さんから見て、見た目だけではありますが、「力のある人が作っているな」と感じられたことが最初でした。

 

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実際に使われているAirbnbの家 玄関は靴でいっぱい

 

実際、使い込んでみて、日本の他のマッチングサイトに比べれも圧倒的に使いやすいと感じました。構造と仕組みをマネするために、一通り使ってみることにしました。

例えば、ゲスト側のアカウント登録が、物件や日程をすべて決めた最後の最後に出て来るなど、仕組みから決済システムに至るまで洗練されています。シンプルで流れるようにスムーズなUI(操作感。ユーザインタフェース。)です。

 

Airbnb側がホストをいかに楽しく稼がせるのかを考えてくれていることが、根本的な良いところです。それが実際使っていて伝わって来ます。

 

これがAirbnbのサイトです。

www.airbnb.jp

 

うまくいっている話ほど騒がれないから聞こえてこないんです

3人の創業者が始めたAirbnbの元々の精神は自分の家を貸すというものです。今、巷で話題になっているような、中国人の爆買いからのインバウンド需要の受け入れがどうのこうのというのは、Airbnbのニーズの一側面でしかないという理解は必要です。

 

Airbnbにおける品揃えとは、物件を登録するホストさんなので、ホスト側に対する扱いは想像以上に手厚いものです。部屋の紹介ページに掲載するため、プロのカメラマンを無料で派遣してくれるというのには驚きました。掲載無料なのにですよ。

 

楽しいし、貴重な体験ができるし、稼がしてくれるしAirbnbのファンが増えているのです。

 

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Airbnbをやっていてよかったことについて語る楢原さんは自然に笑顔に

 

Airbnbとは、創業者の追体験なのです。Airbnbのホストたちは定期的にオフ会を開いて、楽しくやっている他のホストたちを見てますますAirbnbのファンになるというのです。

実は平穏に一番うまくいっている側面は騒がれないために、誰も知らないのかもしれないですね。

(インタビューは2015年11月)

 

インターネットを通して記録が残り信用が蓄積される世界

先日参加したイベントに登壇していた人の中にAirbnbについて発信している人がいました。るってぃさんという人でした。

 

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エアログというメディアを運営してAirbnbについてのブログを続けている人です。

エアログ | AirbnbをHACKする!おもしろネタ・情報配信サイトブログ

 

るってぃさんがフリーランスになることで失ったものとして「信用」と言っていたのが印象的でした。

「ローンは組めないし、家が借りられない。」

これはリアルな話でした。あ、この人は嘘のない人だなとすぐにわかりました。

 

実は見逃していけないのは、Airbnbは「信用」も取引に使われているということです。

ゲスト側もホスト側も、履歴が残り、評価されます。実際に自分が提供したサービスやサービスの利用が信用として蓄積される仕組みになっているのです。

利用する部屋を選ぶ基準は金額だけではなく「評判」であるはずですし、利用のO.K.を出すホスト側もゲストの履歴をチェックするわけです。

 

新しいことにチャレンジする若者の居場所としてAirbnbみたいなものが大きな役割を担えるのではないかと想像を膨らますばかりです。

現在の信用は、安定収入や現預金のみに紐づいていますが、大量のデータが残り処理できるインターネットの社会では個人の行動によって信用を蓄積していくことも可能でしょう。

この信用を集めるレースには参加することと同じように参加しない自由がありますが、食べログに乗っていない飲食店が不利であるのと同じような現象が起こってくるだろうと考えています。

 

蓄積とは、文字通り積み重ねであるため、この未来が見えるか見えないかですでに未来格差が始まっているという言い方もできますね。


 

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