DaiGoのフォーク曲げに500万円投資の話は今年一のヒットかもしれない
水元英登(みずもと ひでと)
継続課金型コミュニティ設計・管理
あるジャンルで突き抜けている人でも実際話してみると普通の人だったりします。ですが、よくよく話を聞いてみると成功する前のスタート時に異常なことをしています。「誰にもできないこと」をするのではなく、「誰にでもできることを、誰にもできないくらい」とことんやっていることが発覚します。
フォーク曲げに500万円投資できる異常性が希少価値である
フォーク曲げの練習に10万本を使ったという話。
10万本ってどれくらいか想像できないですが、投資金額が500万円と言えばそのものすごさがわかります。
1日に100本から200本を毎日、2, 3年練習したというのです。
メンタリストのDaiGoさんに、今年のはじめに仕事のオファーをしたことがあります。
結局はお仕事をするには至らなかったのですが、なぜ断られたのかお話を聞いていてわかった気がしました。
以前からDaiGoさんに持っていた印象は、ザ・理系男子。
ですが、正直ここまでとは思いませんでした。
きっと感覚だけで生きているような人のことは、まったく理解できない・・・というか意味がわからないのではないでしょうか。
演じているのか素なのか。すごく楽しいキャラクターで、もっと好きになりました。
もっと言うと、興味のあること興味のないことで集中力がまるで違う。
私がDaiGoさんにオファーを出すのならば、もっとデータを集めて、順序立てて企画が面白いことを伝えなければならなかったのだと大いに反省しました。
一大帝国のスタートも5人から
一方、これはテレビで見ましたデューク更家さんの話。
300人の弟子を持って、ヨーロッパの富裕層が集まるモナコ公国に住んで15年というデュークさんもスタートの話が面白かったですね。
独特なウォーキング法で、2000年前後には知らない人はいないんじゃないかというくらい良く見る人でした。
そんなデュークさんもスタート時には、教室の生徒は5人からのスタートだったそうです。
当初は、夜間の路上で交通誘導の仕事も掛け持ちしていたそうです。
これなんですよね。私たちが欲しいのは。
未来の栄光によって、過去はストーリーに変わるんですよね。臥薪嘗胆は日本人好きでしょ?
大富豪の大富豪になった後の話には1mmの参考になる要素もない
なにかの分野で成功した人の成功した後の話を聞いても「いい話聞いたな~」という感じで、特に得るものがないことは多くの “すごい人たち” の話を聞いてきて確認できました。(あり余る資産をどう運用するかとかの話は別ですけどね)
人が面白いと感じるのは、「成長」の話です。価値があるのは成功するまでの話。
「成長過程」の話。
これは確信しています。
私が始めた「面白いプレゼン」という偶像崇拝みたいなファンクラブもスタートして17日なのですが、まだまだメンバーは11人(汗)。
成長過程ですよね。
だから偉そうなことはなにひとつ言えないのですが、これからの社会がどのように変化するのかの最先端が見える大変なチャンスだと考えています。
納税も一種の投票行動であるべき
国民国家の幻想から逃れられない人と当たり前のように自由な発想を持つ人がいるのは自然ななりゆきです。
例えば、Appleへの1.5兆円というとんでもない追徴課税の話を聞いて、「ざまあみろ」と思う人もいることでしょう。
それとは別に、そんな大金を国に渡すよりもAppleで使ってもらった方が “よっぽど” 自分の生活がよくなるな~と考える人もいます。
ふるさと納税ではありませんが、選べるのなら不透明で利権が絡み合う国家なんかより使い道がハッキリしているAppleに納税したい人は少なくないものです。
これまでは国が絶対的な味方だと思っていたけど、それって本当か?
私たちの中で国民国家の幻想は崩れています。
国と言っても、実際には国境に物理的な壁で覆われているわけではありません。
人間1人ひとりの心の中に壁があるだけです。鳥は自由に行き来できます。
ここからはちょっとややこしい話。
国家に求めるものがなくなれば、支出がないのだからお金を与え続ける理由がなくなります。
少なくとも、私の心の中では虚しい読まない新聞への支払いみたいなものです。(納税はしないとダメですが、心は入っていない状態)
国民国家の幻想が崩れた時に、これまでの行動基準・判断基準のようなものが崩壊します。
日本人ならこうするよね。みたいな周囲の様子を見て同じことをやるというのができなくなると想像してみてください。
わかりやすい例で言うと、日本の教育課程がおかしいと気づいてしまった人は「じゃあ、どうする」という問題が沸き起こり、自分で判断しなくてはならなくなります。
そんな時には、意思決定を委任する先を必要とします。
あらゆるジャンルについて勉強したり調べたりすることは事実上不可能だからです。
その役目を担うのがキュレーションです。
食べログだったり、Naverまとめだったり、MERYだったり、東京ウォーカーだったりです。
こうなってくると、どのキュレーションを選ぶのかがその人の人生を左右します。
ハズレを引き続けるのか、当たりを引き続けるのか。
どのキュレーションを選ぶのかは、口コミから判断するのが比較的確かそうですよね。
そうなってくると、誰の口コミに注目するのかがその人の人生を左右します。
そこで行き着く先が、いわゆるオンラインサロンであったり、ファンクラブだと私は考えているんです。
自分が好きだったり、尊敬できる人の話を聞くようにすると納得できると思いませんか?
意思決定の代行をしてくれて信用できる人のところに人は集まる
これって新興宗教に非常に似ている雰囲気なんですけども、自分の意思決定を預けて納得できる生き方や血縁などのつながりがある人のもとに集まるってわけです。
人間の作業の中で一番難しくて面倒で大変なのは意思決定ですから、サラリーマンをして満足しているような人には最適なシステムだと思いますよ。
みんな意思決定を自分でしていると思っているでしょうが、そんなことありません。必ず誰かの調べた情報や誰かの発した意見に左右されています。絶対。
どうせなら自分の納得ができる意思決定先を決めちゃえばいいじゃん!って話です。
国家に納税するよりもよっぽどファンクラブの方が満足できるサービスを提供してくれるのであれば、ファンクラブに納税したくなるはずです。
ファンクラブ会員だけが参加できるイベントがあるように、ファンクラブ会員だけが住める住宅とか、ファンクラブ会員だけが使える電力とか、・・・
関東IT健保みたいなものはすでにあるわけですよね。基準にクリアした会社だけが入れる保険組合です。
赤字でボロボロの国民健康保険組合とは違う組織で、黒字で潤っています。
ITジャンルで働く人は、若くて、扶養家族がいない人が多くて、仕事が山ほどあって、ある程度の収入が安定していて、忙しいから無駄に受診しに行けないけど保険料は給与天引きで取れる。
国だと、どんなに底辺で保険料が支払えない人も、毎日暇つぶしにお医者さんのところにたむろする老人も入会を断れないわけです。
だってキングコング西野さんはファンたちと村を作っているわけですよね。実際に。すでに。もう国家も目の前です。
このファンクラブが形成されると今度はファンクラブ同士の外交・・・同盟や貿易も生まれてくるでしょうね。
戦争はありませんが、戦国時代の織田家・武田家・上杉家みたいな感じです。
京都に朝廷はあるんだけど、特に機能していない小さな政府。一応貢物(ちょっとの納税)だけしといて仲良くしていけばいいじゃないですか。
実はこの話、さらに続けるとちょっと残酷な話になっていくのですが、大変嫌われるリスクがあるのでまたの機会にしたいと思います。
今、気づいている人は動き始めています。
GoogleやAppleやAmazonは当然、日本の企業だとドワンゴが代表例ですね。
一番の重要なことは、未来が見えているかどうかです。
うまくいくとか失敗するとか言う前に、未来がどうなっていくのかわかっていて備えるチャンスがあるのかないのかという「未来格差」が一番重要です。
この流れに乗れるか乗れないかは、気づいているかどうかによるからです。
その第一歩を作る側で見れる機会を私は提供しています。
当然旧価値観を維持したいという勢力との意見の相違はあると思いますが、もしも気になるようでしたらお気軽にお問い合わせください。