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LA LA LANDは僕ら側の映画だ【感想】

この記事を書いた人:
水元英登(みずもと ひでと)
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継続課金型コミュニティ設計・管理

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(映画『LA LA LAND』公式サイトより引用)

映画『LA LA LAND(ラ・ラ・ランド)』の町山さんの解説をYouTubeで見つけて聞きました。

LA LA LANDは見終わったあとからずっと音楽が頭の中でリピート再生してるんですよね。いわゆる、音楽だけでも「5,000億点!」って映画でした。

 

見ているその時の感想

映画は、ロサンゼルスの高速道路の渋滞から始まります。

アメリカ映画の古典をイメージさせる(私の中でのイメージ)ミュージカルのような歌と踊りで日常と物語の世界が混じり合います。正直、前半はきつくて、これがこのまま2時間続くようだったら『ひるね姫』に行った方が良かったかな?って思いました。

でも、映画の全部を知った今は、この前半が「もう一度見たい」と思うので不思議なものです。

 

とにかくシンプルに色が綺麗

アメリカ映画の古典の雰囲気を取り入れたこの映画では、白黒からカラー映画への移行の当時の「せっかくカラーなのだから」という鮮やかなレインボーカラーの衣装に目が行きます。

リアリティよりも、気分を上げる色使いに楽しくなりますよ。 

 

ただのミュージカルがだんだん深い話になっていく 

LA LA LANDとは “L” “A” “L” “A” “LAND” と書きます。

LAとは、ロサンゼルス(Los Angeles)を指す言葉なのですが、ハリウッドスターを目指してアルバイトをしながらオーディションを受け続ける人たちの連想から、「夢見がちな人」「現実を見ろよ」というあまり良くない意味もあるそうです。

 

映画の内容も、だんだん主人公2人の挫折と葛藤の話になっていきます。

 

平凡な恋の話 

なんとなくギクシャクしつつも、お互いの気持ちを知ることができた2人は、グリフィス天文台のプラネタリウムで文字通り天にも昇る思いになります。 

 

諦めることは前向きだけど、逃げ

この世の中、善良なだけでは生きていけないんですよね。

私たち人間は、ただそこに生きているだけでコストが発生しています。特に自分の理想の世界を実現しようというならなおさら、代償が求められます。

 

二人はすれ違うのではなく、それぞれが勝手に変な方向に走っていってしまいます。 

それは「大人になる」という言葉で片付けられるかもしれませんが、現実と向き合うことであると同時に「逃げる」ことでもあります。

 

「諦める」というのは、誰かにとどめを刺されるのではなく、自分から逃げることなんですよね。 

 

オリジナルの人生を生きている人、全員に見てほしい

語っていることは平凡かもしれませんが、夢を追う人の挫折と葛藤のお話です。結果、どちらかと言えばハッピーエンドが待っているわけですが、映画のラストでは、娯楽映画としてとんでもないことになります。

とにかく最初に見る時は、楽しんで見ていただければいいと思います。ただただ、楽しんだだけで、みなさんの個人的な経験によっていろんな味付けに感じるようにできています。

 

そして、見る前と見た後では心の爽快感がまるで違うはずなので、試してみてください。

 

おわり

 

LA LA LANDの音楽はこちらでお楽しみください。

LA LA LANDの監督、ダミアン・チャゼルは32歳と若い監督です。2014年に発表した映画『セッション』もラストがものすごいことになる作品です。

ジャズドラムの独奏者と鬼コーチの話で、LA LA LANDが気に入った人には是非オススメしたい作品です。

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