シンゴジラの感想 あなたが見なければならない5つの理由 ネタバレあり
水元英登(みずもと ひでと)
継続課金型コミュニティ設計・管理
引用:LH MAGAZINE
2017年3月22日にBlu-ray&DVDの発売が決まった映画『シン・ゴジラ』。数々の感想や考察をお届けしてきましたが、映画館にはいけなかった僕が私がBlu-ray&DVDを見るべきか否かズバリお答えします。
結論:あなたはシン・ゴジラを見なければならない
では、その理由5つをサクサクっといきますよ。
<もくじ>
- シンゴジラのあらすじ
- 一. シンゴジラはシンプルに絵が綺麗だから
- 二. シンゴジラに感情が揺さぶられるから
- 三. シンゴジラのおじさんたちがかっこいいから
- 四. シンゴジラがアド街ック天国みたいだから
- 五. シンゴジラが私たちの問いを残すから
- まとめ
シンゴジラのあらすじ
映画『シン・ゴジラ』のあらすじをAmazonから引用します。もうご存知の方は次のセクションに飛んでくださいね。
東京湾・羽田沖。突如、東京湾アクアトンネルが巨大な轟音とともに大量の浸水に巻き込まれ、崩落する原因不明の事故が発生した。首相官邸では総理大臣以下、閣僚が参集されて緊急会議が開かれ、内閣官房副長官・矢口蘭堂は、海中に棲む巨大生物による可能性を指摘。周囲は矢口の意見を一笑に付すものの、直後、海上に巨大不明生物の姿が露わになった。慌てふためく政府関係者が情報収集に追われる中、謎の巨大不明生物は上陸。普段と何も変わらない生活を送っていた人々の前に突然現れ、次々と街を破壊し、止まること無く進んでいく。政府は緊急対策本部を設置し、自衛隊に防衛出動命令を発動。そして、川崎市街にて、“ゴジラ”と名付けられたその巨大不明生物と、自衛隊との一大決戦の火蓋がついに切られた。果たして、人智を遥かに凌駕する完全生物・ゴジラに対し、人間に為す術はあるのか?(C)2016 TOHO CO.,LTD.
ではでは、映画『シン・ゴジラ』をあなたが見なければならない5つの理由。スタートです。
一. シンゴジラはシンプルに絵が綺麗だから
さすが、ゴジラシリーズ。
328人ものキャストも話題になった『シン・ゴジラ』ですが、それが可能なほどお金が集まったようです。
しっかりお金をかけて、めちゃめちゃ映像が綺麗です。
ガンガンネタバレするけど、
それまではただただ街を壊しながら歩いていた、どちらかというと動物的な動きをしていたゴジラが、なんでもありの怪光線で東京を火の海にするシーンがLEDみたいですごく綺麗です。メリークリスマス。
それだけじゃない!
実際に私たちになじみのある場所に、リアルにゴジラがいるようしか思えない映像に興奮しますよ。
蒲田・鎌倉・武蔵小杉・品川。この沿線の人は特別さらに楽しめます。
引用:『シンゴジラ』は何故ヒットしたのか、人気で高評価される理由を考察
この映像で、この興奮を味わえるならば、それだけで5,000億点。
何も深いことは考えず、娯楽映画としてさらっと見るだけでBlu-ray&DVDくらいの元は十分取れちゃうんですわ。
二. シンゴジラに感情が揺さぶられるから
ゴジラ出現の直後から、想像もしていなかった非常事態が起きた時の私たち一般ピーポーの姿が描かれています。
なすすべもなく巻き込まれていくだけの私たちの姿は、昨日も見たような日常と背中合わせの「いかにもありそうな光景」と地続きなんだ、と気づいた時。様々な後悔の念が湧いてきます。
「こんな風に、俺...終わっちゃうのかな...」本当に怖い。
地下鉄のプラットホームの動かない電車にすし詰めにされる感じがたまりません。
横浜駅人やばすぎ、、、 pic.twitter.com/3I726VBy0U
— あいか (@aikaika_BB_luv) 2016年8月2日
こんな風景は日常茶飯事だから、自分もそこにいる錯覚をしてしまいます。
なんだか、高みの見物ができない自分ごととして「やばい、やばい・・・」と時間の経過に焦りを感じることができます。
こんなことをしている間にもゴジラは近づいてきている!
シン・ゴジラの巻き込まれていく怖さについての過去記事をご参考まで
30代がシンゴジラを見るには覚悟が必要。ひたすら現実が見えてくる - みずもん
そうして、当事者意識を持ったところのとどめが、上に出てきた光線による東京の壊滅です。
驚くほど静かに、淡々と破壊されていく私たちの日常には背筋が凍ります。
「あ・・・取り戻せないとんでもないことが、今起きたんだ・・・」と。
引用:【夜更かし必見】 東京 深夜に遊べるおすすめスポットまとめ | DAYSE
さよなら、東京。今まで言えなかったけど、ありがとう
三. シンゴジラのおじさんたちがかっこいいから
「礼には及びません。仕事ですから」
こちら、名シーンの1つです。どういう状況か是非楽しみに探してみてくださいね。
映画の前半で描かれるのは、頼りにならない大人の姿です。
事態を飲み込めず、事態を受け入れられず「いやいや、そんなはずないだろう」と思考が停止している政治家の姿がリアルに描かれています。
これまた「福島の時に見たやつだ・・・」という感じで、他人事ではスルーできない自分がいます。
自分は責任を取りたくないから、部下がうまくやってくれないかな〜
というのが透けて見えるダサい大人たちの対応・・・しかし!
日常を保ったまんま対処できる相手ではなかった、ゴジラってやつは。
「自分が動かないとどうにもならない」と悟った後の大人たちはかっこいいです。
四. シンゴジラがアド街ック天国みたいだから
リアリティの追求がここまでくると、逆に怖いという発見。
私たちがよく知るあの街が本当に壊されていないか、心配だから見にいきたいくらい。
引用:美人時計全国選抜版リニューアル、総勢360名の美女が時間をお知らせ - Ameba News [アメーバニュース]
「あ、ここ見たことある!」
美人時計の背景にテンションが上がる、男性特有の楽しみ方ができます。
「知ってる知ってる。はいはい。」っていうアレです。
蒲田・呑川 → 品川
鎌倉・由比ヶ浜 → 武蔵小杉 → 東京
この辺りに土地勘のある人ならば、「あー、ここ知ってる」的な気持ち良さがあります。
そんでもって「あー、やられちゃった」という複雑な感情が湧いてきます。
ここでも他人事としてスルーできない。
シン・ゴジラの進路に関する考察の過去記事を参考まで
シンゴジラはなぜ東京へ向かうのか?なぜ海から来たのに日本の地理を把握しているのか? - みずもん
五. シンゴジラが私たちの問いを残すから
映画『シン・ゴジラ』はハッピーエンドじゃないんです。
デススターをぶっ壊してヒャッホーっ!!みたいなエンディングではありません。
「やっちまったけど・・・で、どうすんの?」って問われた気分です。
ここで話は終わりじゃなくて、明日もまた生きてかなきゃいけないんです。
食べて、寝て、日常生活はこれからも続いていくわけで、
生き残った者は後片付けをしていかなきゃいけないわけで。
ストーリーの絶頂で終わりじゃないんですよね、人生って。
シン・ゴジラがただの怪獣じゃないという過去記事を参考まで
シンゴジラが怖い理由かつこれほどまでに心を打つ原因はひたむきな東京への前進だ - みずもん
まとめ
映画『シン・ゴジラ』は、想像以上に「エヴァンゲリヲン」だった。という感想も聞きますが、ゴジラシリーズもエヴァンゲリヲンもよく知らない私が見ても十分以上に楽しめる内容でした。
さらっと娯楽映画として見ても満足度は高いですし、難しく深読みしようとすると二度三度とおいしい!
映画館に行った人はきっとBlu-ray&DVDも見るでしょうし、映画館に行ってない人はより一層見るべき。
今後10年は語られるであろう邦画史に残る名作です。
映画に詳しくない人でもエンタメとして是非見てみてください。
おわり
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