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乾けない世代の取り扱い説明書

この記事を書いた人:
水元英登(みずもと ひでと)
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継続課金型コミュニティ設計・管理

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急に現れてTwitterをざわつかせている
モチベーション革命(モチ革)』を
3行で言いますと、

 

私より上の世代は、何か大きな目標を達成するためだけに一心不乱に頑張ることができるんです。

私より下の世代は、金銭や物理的な報酬とは関係なく〝自分の好き〟を追求するんですよね。

人間を動かすガソリンの形が革命的に変わってきているんです。

 

私は両方の気持ちがわかるんですよね。

私の同級生は、完全に上側。
「達成」の世界で生きている種族です。
だって、思春期「昭和」ですから。

私と同じ世代でも、人間関係が固定化せずに
流動している人はギリギリ下側もわかる
って感じの立ち位置です。

 

わかり合えないことに何か問題でも?

同じ島国の日本人なのに、
なんでまったく別の文化圏に
なってしまったのでしょうか?

なぜ若者は「やれ」と言ったことをやってこないのか?
なぜ若者は会社を辞めていくのか?
なぜ若者は我が社の製品を買わないのか?

 

これ、理解できないと大問題じゃないですか?

「あいつら頭おかしい!」
と言っていても、結果は改善しません。

若者だって、なんで否定されるのか
わからないと心にブレーキがかかってしまいます。

 

モーレツ系おじさんはいらないのか?

普通の会社の階層を想像してみましょう!

フレッシュな新世代が
時代のニーズをとらえた企画を出します。

上司はそのまた上司に橋渡ししたいのですが

だいたい普通の会社の上司は
モーレツの時代を生き残ってきたおじさんなので
数字を裏付けた企画書が必要です。

 

中間管理職(私と同世代)は
ノリで上司に伝えれば「お前、そうじゃないだろう」って言われ、
企画書を支持すると下から「お前、そうじゃないだろう」ってネットで書かれます。

 

お気づきだろうか。
これって、どっちが正しいという問題ではないこと。

 

見たことあるものを再現して喜ぶバカ

どちらが優秀で、どちらが劣っている
の話は大前提として

地球環境が変わっているんです(日本の話だけど)。

恐竜と哺乳類、
生き残ったの側の理由は
「たまたま環境に適応できた」だけです。

直接対峙したら食われますよ。
体長3mのホオジロザメでも
陸で対決すれば私でも勝てますからね。

 

ゲームのルールが変わっているだけです。

以前のゲームのルールはシンプルだったのです。
テレビがない。冷蔵庫がない。車がない。
世の中にないものを提供すれば良かった。

Aのデザインで行くか、Bのデザインで行くか。

テンプレ通りの企画書で、どっちの数字が良いかが
判断材料だったから。

 

でも、今は横一線の比較の時代じゃないわけですから。
「これって、こういうものだよね」って
誰もが見たことあるものを生み出しても、誰にも刺さりません。
(Twitterで流れて来る出会い系の見分けがつきません)

 

100円で雨傘が手に入る程度のお金に生きがい見出せないでしょ

私が小学生の頃
傘をなくしたり、壊してしまったりすると
親から相当怒られました。

多分、当時の傘って2,900円くらい。

まあ、スーパーまで車で10分くらい
買いに行く手間もあるでしょう。

 

でも、傘って壊れるものじゃん?

 

今は駅でも、コンビニでも傘は売ってますし
ダイソーでも、キャンドゥでも売ってます。
傘を持ち歩いて使わないリスクより、100円傘を使い捨てる人もいるくらいです。

 

なんでもかんでも
捨てるくらい当たり前な存在になってしまって
私たちが失ってしまったのは得る喜びですよね。

「今月、給料少ないな・・・」

という不満はあっても、お金をいただける感謝なんて
もう忘れて久しいのではないですか?

 

お金は稼ぐよりも、増やした方が効率的(トマ・ピケティ)
「 r > g 」ってやつです。
(突っ込まないでね)

その程度のものに、命かけられない
という「やる気のマイナス噴射」も
わかる、わかるって感じです。

 

最初に書いた3行って
モチベーション革命』の「はじめに」に
書いてあることです。

「はじめに」全文は無料で公開されています。

 

この本は、一言で言うと
乾けない世代の取り扱い説明書です。

相手が理解できない人は、わかってください。
自分がそうだと言う人は、自分をコントロールしてください。

 

 

おわり

p.s.

著者・尾原さんのお話を聞いてきました。

とってもおもしろいので、他のメディア記事も検索してみてくださいね。
(検索って、すでに古い・・・)

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