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確率思考の戦略論で語る!勝てるところで戦えるブログ名とキャラ設定

この記事を書いた人:
水元英登(みずもと ひでと)
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継続課金型コミュニティ設計・管理

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ブログを始めたい人は必ず、ブログの名前と筆者である自分のキャラ設定に悩むはずです。多くの人は、そのことでスタートが大幅に遅れてしまうほどです。ブログを始めたばかりの人も、これで良かったのか?と不安な気持ちを持っているはずです。ブログをノリで始めた私は、そのどちらも決めないまま月間5万PVまで経験してしまいましたが、そろそろ答えを出したいと思います。(PV=ページビュー、閲覧数のこと)

 

ブログ名とキャラ設定の科学

こんにちは。水元英登(みずもと ひでと)です。

 

ブログの先輩たちにブログの名前の決め方のお話をうかがうと、
「具体的なキーワードを入れろ」(旧SEO時代に成功された方)とか、
「自分の名前を入れろ」とか、
「考えるな。感じろ!」とか、それぞれの成功体験や哲学によってアドバイスは様々です。

そもそも正解があるのかどうか。統計がないので不明です。聞いた私が悪かった

 

感性と、やってみた末の出たとこ勝負というのでは、私たちにとってブログは、アート作品でしかなくなってしまいます。

再現性があって、誰がやっても概ね結果をコントロールできることが私のやりたいことです。

 

速く走る方法論は経験則かもしれませんが、車を運転する方法はマニュアルに書いてあります。ヨットやドローンを新しく始めるにしても、取扱の説明は必ず受けます。

どうしてブログは「毎日書け」とか、「検索キーワードを意識してタイトルを作れ」とか、もっともらしい誰かの経験則を信じて私のように突進していってしまうのでしょうか

 

勝てるところで勝負したい 

市場構造にはコントロールすべきものと、コントロールしにくい(あるいはできない)ものがあるのです。

水は高いところから低いところへ流れます。低いところにある水を高いところに流す戦略は、それに見合う経営資源を持たないのであれば、戦う前から負け戦だと決まっているわけです。

勝てる戦の探し方が知りたいのです。

 

マーケティングをアートからできるだけサイエンスに近づけたい

そう語るのは、昨日の記事で紹介した森岡毅さんです。森岡毅さんの著書を参考に、できる限り科学的にブログの名前と自分のキャラ設定の決め方を考えてみたいと思います。

科学的にとは言っても、難しい数式や専門用語は省いてあるのでご安心ください。物足りない人は本を読んでみてください。

 

こちらの昨日の記事を先に読むことをお勧めします。

www.uniuni.tokyo

森岡毅(もりおか つよし)さんとは?

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2010年、USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)入社。5年間で60以上の新規プロジェクトをことごとくヒットさせV字回復させる。当時のUSJは、集客数が700万人台前半まで落ち込んだ危機的状況。集客数を5年で660万人増やした。2014年にはハリーポッターをオープンさせ、過去最高の集客1,270万人に。2015年にも過去最高を大幅に更新し、1,390万人に導く。2015年10月に過去最高の175万人と、東京ディズニーランドの同月の集客数を抜いて、集客数日本一のテーマパークとなる。

 

確率思考の戦略論 USJでも実証された数字マーケティングの力

こちらが森岡毅さんの著書です。以降、この本を引用していきます。 

読まれないブログは存在しないのと同じである

 

マーケティングの本質として、シンプルに言葉にすると

結局はMを増やせば良いゲーム。

Mとは、選ばれる確率です。(詳しくは、自社ブランドをすべての消費者が選択した延べ回数を消費者の頭数で割ったものです。)

 

私たちも消費者として、あるカテゴリーの商品を買う時にランダムにどのブランドに手を伸ばすのかは好みによって決められた一定の確率を持っています。

つまり、私たちのブログも数あるブログの中から選ばれどれくらい読まれるのかは読者の好みによって支配されています。

 

この確率を上げることが、私たちがやりたいブログの目的です。

読まれることがブログの存在の目的です。実は、ブログの名前も自分のキャラ設定も手段に過ぎないことに気がつきます。 

 

孤立死につながる危険な差別化

これって意外と盲点なのですが、ものに名前がついている理由ってなんだと思いますか。

 

区別するためです。

 

すでにブログでは多く先輩たちが多くのファンを獲得しているので、彼ら先輩たちと自分を区別するために名前をつけるわけですね。

1番手がすでにいる市場に、2番手・3番手が戦いを挑む場合によくやるのは「差別化」です。

 

マクドナルドに対しては、ヘルシーな素材を使って時間をかけて提供するモスバーガー。

夢の国・東京ディズニーランドに対しては、絶叫マシンを取りそろえた富士急ハイランド。

 

特徴がかけ離れているので、1番手からの攻撃を受けない戦い方です。

モスバーガーができたからといって、それを叩くためにマクドナルドがいきなり高価格帯を出してこないのと同じです。

 

ですが、やってはいけない差別化があります。

消費者のターゲティングとも共通することですが、狭めるための差別化は決してやってはいけません。例えば、USJが「映画だけのテーマパーク」だったことです。

目的はあくまでも市場全体のプレファレンスを視野に入れて、自社ブランドのために市場全体のプレファレンスを効率的に獲得していく(Mを増やす)こと

プレファレンスとは、消費者の好みのことです。

 

結論:自分の可能性を狭くするブログ名やキャラ設定はやめとけ

消費者を区切ってターゲティングすることは、Mを増やすためであって、決して自社ブランドのMを狭めるためではない

 ということがわかりました。

 

ブログの名前に特定のカテゴリーや商品名などを入れてしまうと、自分で自分の首をしめることになります。

数あるメリット・デメリットのバランスの中で、「一目でなんのブログかわかる」というもっともらしいメリットよりも「対象範囲を広げる」という狙いの優先順位の方が高いというわけです。

ですから、ブログの名前をSEOを意識して決めることは、将来の長い目で見ると間違っていることが明らかになりました。

 

キャラ設定に関しても、何々しかしないという尖り方ではなく、何々の視点から見たという形の視点の差別化で柔軟に対応できる設定にするべきですし、徐々に修正すべきです。

 

読者がブログを見る時間は恐らくは一定で、私たちはコントロールできないことです。ブログを読む読者層も恐らくは一定で、ブログの普及度合自体を私たちはコントロールできないですよね。

ですから、結論は意外とシンプルで、その理由は市場競争において私たちがコントロールできるものが限られているからです。

コントロールできないことにこだわって資源を投入し続けることが負け戦なのです。

 

ブログ名もキャラ設定も、読者の好みの中での地位を上げるための手段として考えるべきです。

その理由は、選ばれる確率は好みによって決まるからです。

 

 

いかがでしたか?

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