一万時間の前に二十時間できれば十分だった 短期間でスキルを習得する4つのコツ
水元英登(みずもと ひでと)
継続課金型コミュニティ設計・管理
2016年、一番衝撃的な事実の言語化だったかもしれません。「一万時間の法則は嘘 20時間で一人前のスキルを習得するコツ」の記事を目にしたことです。あまりに興奮したので自分なりに噛み砕いて熱を加えて書きたいと思います。
<もくじ>
20時間でスキルを取得する4つのコツ
やるべきことは驚くほどにシンプルです。
まじかーっ!!
って思いましたよね。これで人生バラ色です。
下の図は縦軸を「習熟度」、横軸を「練習時間」としたものです。
http://img.logmi.jp/wp-content/uploads/2014/05/20h.4_R.jpg
4つのコツを効率的に前置きなしに示しますね。
1. スキルを分解する
2. 自己修正するのに十分なだけ学ぶ
3. 練習の障害を排除する
4. 少なくとも20時間は練習する
コツ1. スキルを分解する
私たちが一つのスキルと考えているものは、実際は大きなスキルのかたまりで、それには実に様々な要素が含まれます。
分解をして、自分のやりたいことを実現できる部分を見つけることで必要最小限の時間投資で成績を上げることができます。
TOEIC対策みたいですね。
コツ2. 自己修正するのに十分なだけ学ぶ
間違いを自分で修正できるってとても大事なことです。
私にも苦い経験があります。
去年の今頃、Ruby on Railsを練習していました。
「Airbnb」や「Twitter」のサイトがRuby on Railsでできていると聞いて始めたのですが、開発環境の構築からスタートしてYummy!というWebサービスをリリースするにことができました。
hidden-tundra-83552.herokuapp.com
こちらの教材をメインに勉強しました!なんと無料です。
ただし、教科書通りに作っただけです。
教科書からはずれたことをしてエラーが出ても自己修正できません。これ以上の深まりも、これ以上の広がりもありません。
結局、今のところ1ヶ月程度の時間投資はまったくの無駄になっています。
コツ3. 練習の障害を排除する
スキルを習得するのに、「やる気」よりも大事なことは「環境」です。
ワンルーム1人暮らしでベッドの上で勉強しているような状況は避けなくては。
「パブロフの犬」として有名な条件反射が起こります。
ベッドは寝るところ。練習しているうちに寝ています。
そして、いざ夜になるとベッドの上では寝れなくなります。ベッドは勉強するところというわけです。
メリハリ、切り替えを意識するべきです。
断捨離の精神に通じるものがありますね。
私の断捨離の過去記事です。
特にパソコンを触るようなスキルについては、インターネットの誘惑がものすごいです。
逆にいうと、問題となるのはそれくらいです。
ひたすら前進を続ける者を誰も止めることはできません。
コツ4. 少なくとも20時間は練習する
挫折の原因の78%は「フラストレーションの壁」問題です。
自分が下手くそすぎると感じてしまい、「向いていないのではないか?」「一部の才能ある人しかできないのではないか?」などと考え込んでしまう状態のことです。
今している努力が虚しいものに思えてくるのです。
自分がバカみたいだと思うんです。悲しいことに...
先日、映画『ビリギャル』のテレビ放送でも、主人公の女子高生が泣き叫んでいました。
フラストレーションの壁については、私は乗り越えました。
この経験があるので、負けないというか、走った先にゴールがあることは経験上知っているということになります。
私の場合は、タイピングなんですけど、ブラインドタッチってやつです。
下のタイピング練習サイトでの物差しとなりますが、10月に「100」程度だったスコアが今では「250」くらいになっています。
「個人的な用途でのパソコン利用には問題のないレベル」だった私が、「一般的なオフィスワークでは困らないレベル」になった実例です。
やれば報われると知っているので、私は今後「挫折」というものとは無縁となりました。
一番大事なのは最初のスキルの分解
ゴールを決めずに走り出す。地図を持たずに外海に漕ぎ出す。
表現はいろいろありますが、挫折の経験をした99.99%の人はこれが原因でしょう。
私は他人よりも多く挑戦して、他人よりも多く敗退しています。
その私が実体験から言うんだから、100%ではないかもしれないけど、かなり正しいと思いますよ。
何かをやりたい。ある人を見つけて「あんな風になりたい」と思ったら、まずは3日くらいは分析・研究に当ててみてはいかがでしょうか?
本当に自分はやりたいのか?
習得できた自分を明確にイメージしてみます。
20時間の投資に対して、どの程度のリターンが期待できるのか?
ここを怠る人は多いのですが、ここで勝負はすでについているんです。
私みたいにいきなりAmazonでけん玉を買わないように。
おわり
元ネタ
P.S. 最後まで読んでくれてありがとうございます
この変化の時代に一万時間はリスクです。
一万時間とは、フルタイムの仕事5年分に相当します。
武井壮さんが言っていました。
何かに突出するというのは、「丸い自分のトゲを長く伸ばすことである」と。
国体に出るような陸上選手のトゲはとても長いというわけです。他の追従を許さないくらい。
でも、たった一本のトゲのすぐ隣は素人。何も知らない。何もできない。
1つの競技を極めるということはギャンブルなんだということです。
Ruby on Railsという開発を学んでいて私はその怖さの表面部分を見た気がしました。
その経験が今の私を形づくっています。
今後も水元英登の生き方にご注目ください。
Twitterのフォローよろしくお願いします。
↓↓↓