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「頭の回転が速い人の話し方」から見える頭のいい人の働き方と仕事術

この記事を書いた人:
水元英登(みずもと ひでと)
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継続課金型コミュニティ設計・管理

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インターネットの時代だからこそ、上手にしゃべれる人が有利という現実...

あなたの行動、見られてますよ。私のブログは実は母に観察されていますし、あなたのFacebookは会社の上司に監視されている。あなたの活動は、あなたに関心のある人にほど知られているのです。自分の心の中身を隠すために、細かいニュアンスに枝分かれした日本語という美しい文化を持つ我々日本人も時代の流れの中で米国からのネットワーク社会の波に飲まれました。1人1台、PCは手で握れるスマホに形を変え、情報を発信し続けています。

ユニバーサル・トーク という考え方

「今日は京都に来ています」なんてことを情報開示してしまうと、「なんで?」「誰と?」「いつまで?」などとリアルが充実している人ほど説明責任がついてくるようになりました。

SNS登場以前の時代には、実家に帰った時に両親にだけ話していたようなことが、世界につつ抜けになっています。これにより、身近から小さなスターが生まれる一方で、相手に伝わる「しゃべり」ができない人は個性のないその他大勢に埋もれてしまい、産業革命以前の仕事の仕方しかできず苦しく安い人生しか知らずに一生を終えています。

私もさらっと「SNS」なんて書きましたが、人口割合の大きな高齢者も読者ターゲットにするなら、SNSとは...という部分もカバーすべきです。極論、そういう話です。

今日は岡田斗司夫さん著の書籍「頭の回転が速い人の話し方」の表現をお借りしつつ、これからの時代に有利な「しゃべり」についてまとめてみます。

ユニバーサル・トーク とは

相手に伝わる「しゃべり」とは何かと考える時に、その逆の概念である相手に伝わらない「しゃべり」という対抗概念を持ち出してみるとわかりやすくなります。

私は平均値よりもアナログ人間でありながら、自動化という「力」を求めてプログラミング言語学習に飛び込みました。エンジニアが集まるイベントに行くのですが、登壇者のジョークに一切気がつかず、笑いの場面にことごとく乗り遅れてしまいます。これは私のリスニング能力に問題があるのでしょうか?

そんなわけありませんね。私は日本語のネイティブスピーカーです。

エンジニアのみが集まるイベントですから、彼らはエンジニアの身内同士の言葉を使っているのです。前述した家族ならわかる会話と同じ現象が起きているのです。理由は、出席者がエンジニアであるという前提のイベントであるからです。

さて、ブログやSNSではどうでしょう。あなたの専門知識が、自分が思うよりも評価を得ていないとしたら、その理由を考えてみてください。

ユニバーサル・トーク とは意識のこと

相手に伝わる「しゃべり」とは、攻撃的なテクニックではなく、相手のバックグラウンドを知ることだとなんとなく見えてきたのではないでしょうか?

それ自体は今も昔も同じです。ですが、変化が起きたのは、私たちの発信が届く他人の数と範囲です。

私は武井壮さんの「求める人の数」の話が好きでよく引用します。その商品が欲しいと考える人の数が、そのままその商品の価値である。というものです。

せっかく多くの人と範囲に私たちの発信が届いているのだから、その発信が相手に伝わるものであれば、私たちはこの厳しい現代を有利に生きて行くことができるのです。

ユニバーサル・トーク とセットで身につけたい感覚

現代人の特徴として、時間がないというものがあります。技術の発達が豊かさを生み、あらゆる娯楽が身の回りに溢れています。そして、市場競争が多くの娯楽を無料に近づけています。

大学生のころ、何でこんなにお金がないんだと思っていました。時間がいっぱいあって、お金がない状態でした。大人はその逆、お金があっても使っている暇がないものです。お金というものは、それ自体は価値のない紙ですし、通帳の中のデジタルな数字です。持っていること自体には、何の満足も得られるものではありません。

私はかつてPCが大好きでした。でも、今はスマホの方が好きな割合が増えてきました。それはなぜかというと、スマホのサクサク感に理由があります。

つまり現代人は、「Save money(お金の節約)」ではなく、「Save Time」なのです。手短にまとめてくれる人に好感を持つようになりました。かつてはクリエイターに市場価値は重きを置いていましたが、今すでにそうですが、これからはキュレーターの方が力を持つことになります。「要は何なの?」の疑問に答えてくれる人に人が集まり、その人の価値は高まるというわけです。

今回の書籍。