マンガ結社 日中韓

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どんどん規模を拡大するオンラインサロンはやじ馬さえ取り込んでいる

この記事を書いた人:
水元英登(みずもと ひでと)
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継続課金型コミュニティ設計・管理

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オンラインサロンの運営に
今日一番の気づきを得たので
共有します。

Twitterに例えた話です。

フォロワーとは
ファンではなく、やじ馬である。

 

Twitter運営は街かど演説である

巨大SNSであるFacebookと比較して
Twitterはオープンで

「つきあってください!」の告白型じゃなくて、
フォロー・アンフォロー自由自在の
街かどでの演説型の関係をつくるコンセプトを持っています。

 

フォロワーが多いTwitter主の特徴

Twitterをより大規模で活性化させるなら
“やじ馬が、やじ馬のまま楽しめる” コンテンツ
を提供しつづける方が有効で

大量のやじ馬の中から
一定数のファンが出てくる
という形がFacebookとは違う特徴です。

 

ファン向けの発言よりも、
やじ馬向けの発言が有効だと言えます。

 

オンラインサロンで何を実現したいのか

オンラインサロン運営も
Twitter運営に共通する部分があります。

特に著名人であれば
多くの会員の入会を期待できるのと同時に
ファンだけでなく、やじ馬的な性質の人も
入ってきます。

 

気心知れた仲間だけのサークル

すでにお互いをよく知るような
もともとの仲間のコミュニティーを
オンラインサロンという形状にしただけの場合

Twitterに例えるところの
ファン向けの発言がメインの
オンラインサロンになります。

 

やじ馬も取り込むオープンな社会の一部

もう一方で考えられるのが
フォロワーの多いTwitterアカウントのように
ツイートごとの評価を社会に委ねる

ある特定のテーマで
社会を切り取った一部
という性質を持ったオンラインサロンです。

 

この場合、
王よりも、民よりも、すべての上に法がある
かのように

運営側よりも、メンバー側よりも上に
ルールがなければ
メンバーが納得する運営はできません。

 

このルールというのが
コンセプトであったり、世界観であったり、
そのオンラインサロン “らしさ” です。

 

“らしさ” とはブランド

例えば、ルイヴィトンのような
高級ブランドが
何か新しいことにチャレンジしようとした時に

「それはないだろう」
と販売元もユーザーも納得できる
世界観がすでに構築されていることが理想です。

 

ブランドを構築するのには
大変な手間がかかりますが、
規模の拡大には大きな期待が持てます。

意見が対立した時に
「我々はこういうコンセプトでやっているので」
と理由づけできることが重要です。

正しい、間違っているは
立場によって異なるので
紛争は永久に絶えません。

 

小さなオンラインサロンか大きなオンラインサロンか

まとめますと

ファンだけが入ってくる
オンラインサロンにしたいのか

やじ馬がやじ馬のまま楽しめる
オンラインサロンにしたいのか

を立ち上げの設計で選ぶ必要があります。

 

オンラインサロンでやる意味はあるか?

ファンだけが入ってくる方は
趣味の要素が強く
やじ馬が楽しめる方は
ビジネスの要素が強いと言えます。

 

ただし、
継続していくことを前提に考えると
親しき中にも礼儀あり

ままごとにならないように
ファンではない人が入って来ても大丈夫な
体制をつくることをおすすめします。

 

理由は、
入り口がオープンではない内輪の集団は
オンラインサロンである必要がないからです。

 

クラウドファンディングでも似た現象が見られる

不特定多数の一般から
資金調達をするクラウドファンディングでも
似たような現象が見られます。

ファンからの支援がメインのプロジェクトに比べて
広く社会に受け入れられたプロジェクトの方が
大きな規模での資金調達ができる傾向にあります。

 

どっちが正しいということはないのですが、
クラウドファンディングでやる意味を
120%生かすのであれば後者です。

 

Twitterとオンラインサロンの共通点

Twitterのフォロワーは
ファンではない。やじ馬である。

この気づきから連想し

 

運営側視点として、
オンラインサロンも
“やじ馬が、やじ馬のまま楽しめる”
のであれば門戸が広がると考えました。

 

おわり

 

参考:

長続きするオンラインサロンの3つの理由