ファウンダーとは何?
水元英登(みずもと ひでと)
継続課金型コミュニティ設計・管理
【更新・2017.01.05】ファウンダー(founder)とは、「創業者」「設立者」を意味する英単語です。複数で事業を始める場合の共同創業者のことはコー・ファウンダー(co-founder)と呼びます。ファウンダーと社長やCEOとはまったく意味が異なります。ファウンダーがいつまでも社長やCEOであり続けるわけではありません。
<もくじ>
ファウンダーとはどんな人のことを言うのか
ファウンダーには億万長者もいれば年間の給料がゼロと言う人もいます。自社株を100%持っている人もいれば、ほとんど持っていない人もいます。ファウンダーとは一体どんな人たちなのでしょうか。
参考:「海外スタートアップのファウンダー達は自分にいくら給料を払っているのか | freshtrax | デザイン会社 btrax ブログ」
『The Founder』というアメリカ映画があり、2017年7月29日に『ファウンダー』として日本公開が決まりました。マクドナルド・ファウンダーの話です。
映画ファウンダー・こうやって世界最強のハンバーガー帝国をつくった - みずもん
マーク・ザッカーバーグが語るわかりやすいファウンダーCEO
まずはGoogle検索で最初に出てきた具体的な人物はFacebookファウンダーCEOのマーク・ザッカーバーグ氏でした。この記事では、ファウンダーCEOであるマーク氏によるわかりやすいファウンダーCEOが語られています。
ぜひ、参考にしてください。
日本でも使われ出した「ファウンダー」
最近この単語を外部向けのビジネスミーティングで耳にするようになりましたが、いつ頃から使われるようになったのでしょうか?
Googleのニュースを見る限りは、英単語のとしては普通の言葉のようです。日本でもカタカナ英語として誰かが使うようになってそれをマネる人が増えてきたのだと推測します。
Twitterで「ファウンダー」を検索してみると・・・
デザイナー太刀川瑛弼さん、TEDxTokyoファウンダーのパトリック・ニューウェルさん、エンパイアエンターテイメントジャパンのセオドール・ミラーさん、同志社大学経済学部教授河島伸子さん、京都の老舗、永楽屋14代目当主細辻伊兵衛さん。 pic.twitter.com/n21zVwp7Jy
— 堀 潤 JUN HORI (@8bit_HORIJUN) 2016年4月3日
Oculusのファウンダー、VRヘッドセットRiftの第1号機を自ら顧客に届ける https://t.co/b5QNUL7wOt pic.twitter.com/1Zqguyxe19
— TechCrunch Japan (@jptechcrunch) 2016年3月27日
お恥ずかしい話、私は「資金(fund)」の英単語を語感から連想し、お金を出している人・出資者だと第一印象を持ったので、正直「なんだ、そんなことなのか」とがっかりしたのですが...
ファウンダーとは何がすごいのか
しかしながら、よくよく考えてみればお金のある人がお金を出すよりも、ファウンダーに価値があることに気がつきました。
「発案者」では、まだ弱いのです。「ファウンダー」だから価値があるわけです。
この違いがわかりますか?
これは企画の仕事をやる人にしかわからないかもしれません。「アイデア」と「企画」の違いです。
アイデアはゼロ円と言われる理由
その昔、140文字限定のSNS「Twitter」が流行った時、私も同じことを考えていた!と言う人が世界に溢れたと言います。
「こんなこと考えているんですよね〜」
と言う人は世の中に常に溢れているものです。そして彼らが手にするアイデアへの対価はゼロ。つまり、彼らのアイデアの価値はゼロ。Twitterのファウンダーはジャック・ドーシーたち共同ファウンダーに限られ、アイデアだけ持っていた人は何も残りません。
企画の世界でも同じです。「こんな笑いをプロモーションに生かしてみたらどうでしょうか!」というアイデアは山のように語られ、投稿されます。しかし、それは企画ではありません。
「ラプンツェルのスカイランタンをやれば、多くの人を集める目玉になるんじゃないか」
これはアイデアであって、企画ではありません。
「誰が用意するの?」「どこなら許可が出るの?」「告知はどうするの?」
などなど語られていない課題が山のようにあります。
自分以外の誰かに引き継げるものが企画
webアプリケーションを作る場合、全部1人でやるならまだしも、デザイナーがいてプログラマーがいてということになるとwebアプリケーションの設計図が必要になります。設計図なしに家を建て始めることを想像してください。
この設計図はワイヤーフレームと呼ばれます。
自分の頭の中にあるだけのアイデアは詳細部分が曖昧であるはずです。実際に形にすることが実はできないことがほとんどです。こっち側とあっち側から穴を掘って行って、ちゃんとぶつかるのは難しいものです。
アイデアしかない人はアイデアを見せるのを怖がる
アイデアは形にできる企画になって初めて価値が生まれるものです。
アイデアしかない人ほど、アイデアが他人に漏れるのを恐れます。それは企画がないからです。企画がある人は、アイデアから企画までのプロセスがいかに高低差があるものか知っているからアイデア部分が他人に知られることを恐れません。
例え他人に知られても完成するものはまったく自分の企画とは別物です。安心してください。
ファウンダーとは形にできる人
これから「ファウンダー」が増えることが予想できます。
それはアイデアが「創業」「設立」だと発想する人の方が多いからです。言葉というのはただのツールなので、流通量の多い方が正解とされるものです。その方がツールとして生きているからです。「気の置けない」「役不足」などなどたくさん例はあります。
なのでそのうち「ファウンダー」はその称号の価値を失うでしょう。
今、「起業家」がそんな感じですよね。会社からドロップアウトすることを「起業」だという人が多いからです。「起業家 = ニート」みたいなものです。
私も慌てて、価値を失う前の「ファウンダー」の称号を使うことにしました。プロフィールを更新しました。
はじめまして!競技プレゼン「シンポシオン」ファウンダーの水元英登(みずもとひでと)です。
おわり
ファウンダーのお金の話