仕事がつまらない30代の人は転職より副業をはじめるべき!
水元英登(みずもと ひでと)
継続課金型コミュニティ設計・管理
私たちは30代です。ぶっちゃけキャリアとスキルがあるので、20代のイケイケなやつらに比べても小ガネはあります。ただ、多くの人は「働きさえすれば」という条件付きです。その多くの人は「小作農」的な虚しさを感じているようです。私たちはこのままでいいのか?これについて一応の回答を出したいと思います。
つまらないのなら、今の立ち位置を疑おう
ただ1つ間違いないのは、つまらないと思っていることに時間を費やすほどもったいないことはないです。
高度経済成長期、全員が等しくお金を稼げた時代であれば「働かなきゃ、もったいない」だったのですが、今はそうではありません。
今、30代の多くが「何か変だぞ」と感じているのは、自分は変わっていないのに、時代が変わっているからです。
なにが起こっているのか
例え話をしますね。小学校のクラスに1人だけ、自分だけがレアカードを持っていたとします。あなたは人気者です。
でも、ある日、もう1人レアカードを持った人が現れました。そして次の日にはもう1人。
ちょっと難しい話になりますが、日本銀行が供給する通貨、つまり市中に出回っているお金の総量を「マネタリーベース」と言います。2012年末に138兆円だったマネタリーベースが、2016年の6月末に400兆円を超えました。
これって、私たちが豊かになったわけではありません。レアカード1枚当たりの価値が下がったことになります。
私たちはみんなで仲良く力を失っているのです。そりゃあ、街中外国人が増えるわけだわ。外国人は礼儀がないのではありません。私たち日本人が外国人からの尊敬を失っているのです。
何の視点をずらせば正解が見えてくるのか
とは言え、お金はある人のところに集まり、ない人のもとを去っていく性質があります。お金を貸す人と借りる人を想像すればわかりますね。
通貨の総量は決まっているので、その枠の中ではたくさん持つ人と持っていない人との格差は広がります。
ただ、この枠を外から見た場合、「お金を稼ぐということはコスパが悪い」です。
一生懸命働いてもそんなに稼げないし、せっかく稼いでも「サイバーエージェントくらい稼いで来いよ」と言われてしまう・・・時給換算してみてくださいよ。
日本にも残された経済成長分野
これはみなさん薄々気づいていることだとは思いますが、今、尊敬をお金で買うレートが悪くなっています。
3年くらい前であれば「月収100万円!」などの発表で「すげ~!」と尊敬も同時に得られたものですが、今はむしろ逆ですよね。これはお金の価値が下がっていることも影響しています。
「ゴミ屋敷とお金持ちは同じだ」という話がおもしろいので、今度お話しますね。
かと言って、経済活動をするのが損と言うのではありません。私たちの経済活動の動機は、そもそもは社会に貢献することだったわけです。貢献の度合いを示す尺度を通貨に置いていることに無理が来ただけのことです。
通貨の総量は限度がありますが、尊敬には限度がありません。
つまり、経済の軸を通貨ではなく、経済の軸を尊敬に置いてみてはどうでしょうか?自分の経済の軸をずらすだけで、自分が高度経済成長期であることに気づくと思います。わくわくしませんか?
日本という枠すらをはずしてみる
よく、ちょっと売れてきたブロガーが、教えますの立場になったりしますよね。
あれって、1,000円とか10,000円を取るんじゃなくて、無料で教えればいいと思うんですよね
1,000円とか10,000円みたいな小銭に換金することなく(レート悪いんだから)、
尊敬とお互いの尊重を得てみれば良いと思うんですよね。
「私のブログは月間150万PVあります。あなたの誰も見ていないブログに書くのはもったいないから、私のブログにおもしろいネタをください。または、あなたの人生そのものを私のブログで書いていってください。」
目先のその人をお客さんにするのではなくて、その人を使ってより大きなお客さんを得るのです。
こんな方向性の方が良い気がしますけどね。そんなオファーがもしあったら、私ならタダでガンガン働きます。スキルに自信がある人は共感してもらえるはずです。
こんな感じで、書くのが得意な人・おもしろい生き方をしている人・PVを増やすブログのデザインができる人などが集まってチームを作れば、日本という枠にとらわれず世界に進出できると思います。
外貨を得て、日本で使う方がコスパがいいじゃないですか!
冒険の旅に出る
私たち30代が大好きな「ドラクエ」です。4人のパーティーで、拠点を離れて冒険の旅に出るのです。
これって、自宅のガレージで・・・に似たFacebookやOculusみたいな「スタートアップ」の精神と共通していると思います。
地に足がついているから飛べないんです。むしろ、自分の根っこを切る!
今、サラリーマンをしている人は、貨幣経済にどっぷり漬かっているのですから、副業はお金を稼ぐのではなく尊敬を稼ぐことを目指してみてはどうでしょうか?
副業と言うより、これからは「複職の時代」だと思いますけどね。
私の知人はSoftBankのサラリーマンですが、週末のみマジシャンになり(金銭的報酬はなし)、サラリーマンのままSoftBankでレアカードになっています。
尊敬の蓄積が納得のいくところまで行ったら、チームで冒険の旅に出ましょう。
他人のお役に立つと尊敬を得られます。あなたはまだ、その尊敬をレートの悪い通貨に換金しますか?